現地時間７月31日、レアル・マドリーは、ドイツ・ミュンヘンのアリアンツ・アレーナで、フェネルバフチェのアウディ・カップ３位決定戦に臨んだ。

　前日にトッテナムに０-１と敗れ、プレシーズンマッチ４戦勝ちなし（１分け３敗）となったマドリーは、アザールら多くの主力を入れ替えることなく先発起用。移籍後初となるスタメン入り囁かれていた久保建英はベンチスタートとなった。

　マドリーは、この日も６分にフェネルバフチェのロドリゲスに決められ、ビハインドを背負う低調なスタートを切ったが、12分にヴィニシウスのクロスをベンゼマがねじ込んで同点としてからは一気に攻勢を強める。

　すると、27分にマドリーは逆転に成功する。クロースがFKから絶妙なボールをエリア内に供給。これにベンゼマがヘッドで合わせ、見事にゴール左隅へ突き刺したのだ。

　頼りになる点取り屋の２ゴールでリードを奪って、マドリーは波に乗るかと思われたが、34分にディラールに決められてあっさりと失点……。不安定なチーム状態の悪さを露呈するような展開で前半を終えた。

　２-２で迎えた後半、マドリーは、早々に講じた交代策が的中する。

　53分、開始とともにアザールに代わってピッチに入っていたバスケスが右サイドからエリア内にピンポイントのクロスを供給すると、これをベンゼマがヘディングで合わせてハットトリックを達成した。

　あっさりと勝ち越したマドリーは59分にフェネルバフチェのオザンに決められて再び同点とされるも、62分にナチョが勝ち越しゴールを突き刺して突き放す。

　その後も１点のリードを保つマドリーは、73分に３枚を交代。ここでバルベルデに代わって送り出された久保は、２トップの一角でプレー。コンビを組んだマリアーノと攻撃の起点となってチームの攻撃を活性化させた。

　試合が進むにつれてトーンダウンしていったフェネルバフチェに対し、マドリーは79分にマリアーノが追加点を挙げ、差を広げることに成功。87分には敵バイタルエリア中央でボールを受けた久保が果敢にゴールを狙ったが、惜しくも相手守護神に弾かれてしまった。

　そして、試合は５-３で終了。マドリーは、守備に課題を残したものの、今夏のプレシーズンマッチ５戦目にしてようやく初勝利を手にし、アウディ・カップを締めくくった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部