「その手応えを、どう数字化していくか」(反町監督)
[J1第17節]松本1-3G大阪/6月29日/サンアル
前半戦の17試合を終え、昇格組の松本の成績は4勝4分9敗の勝点16。残留争いの渦中にあり、いまだ苦しい状況が続いている。
低迷の原因は様々あるが、得点力不足はそのひとつだろう。17試合でわずか9得点。「こんなに点が取れないとは思っていなかった」と飯田真輝も悔しさを滲ませる。
ただ、明るい材料がないわけではない。例えば、17節のG大阪戦。1-3の完敗だったが、シュート数はG大阪の14本に対し、松本は15本。「チャンスはむしろ相手チームよりはあったと思う」と前田大然も手応えを口にする。
もちろん、「それを決めるか決めないか。そこの差が出た」(前田)ことが敗因となったが、「自分たちの形でボールを奪って、シュートまで持ち込めていた。GKの正面に飛んでいくことになっていましたけど、“そこまで”には今、行けている」(飯田)のも事実だ。
ボランチの藤田息吹もG大阪戦を振り返り、「相手陣地で良い形でボールを奪って、攻撃にはつなげられた」と語る。「良い守備からハードワークして、良い攻撃につなげる。そういうのは出てきたかなと思う。これを続けていきたい」とも。
結局は、フィニッシュの精度をいかに高めるか。それに尽きると言えばそれまでの話だが、すぐに解決できる問題でもない。「山雅のスタイルとしては、どっちかというと(ゴールチャンスの)頻度を増やす」(藤田)ことで、得点の確率を上げるしかない。
球際で粘り強く戦って、できるだけ高い位置でボールを奪い、シンプルに前へとつないで、ゴールを陥れる。肝心なのは、たとえ結果が出ていなくても、ブレずに自分たちのスタイルを信じて、やり続けて、成果を手にできるか。
もっとも、残された時間はそう多くない。
「手応え、手応えと言っているうちにシーズンが終わってしまうようでは話になりませんから、その手応えを、どう数字化していくかに尽きると思います」(反町康治監督)
リーグ戦の折り返し地点を過ぎ、後半戦に向けて走り出そうとしている今、チームの底力が問われている。
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
前半戦の17試合を終え、昇格組の松本の成績は4勝4分9敗の勝点16。残留争いの渦中にあり、いまだ苦しい状況が続いている。
低迷の原因は様々あるが、得点力不足はそのひとつだろう。17試合でわずか9得点。「こんなに点が取れないとは思っていなかった」と飯田真輝も悔しさを滲ませる。
ただ、明るい材料がないわけではない。例えば、17節のG大阪戦。1-3の完敗だったが、シュート数はG大阪の14本に対し、松本は15本。「チャンスはむしろ相手チームよりはあったと思う」と前田大然も手応えを口にする。
もちろん、「それを決めるか決めないか。そこの差が出た」(前田)ことが敗因となったが、「自分たちの形でボールを奪って、シュートまで持ち込めていた。GKの正面に飛んでいくことになっていましたけど、“そこまで”には今、行けている」(飯田)のも事実だ。
ボランチの藤田息吹もG大阪戦を振り返り、「相手陣地で良い形でボールを奪って、攻撃にはつなげられた」と語る。「良い守備からハードワークして、良い攻撃につなげる。そういうのは出てきたかなと思う。これを続けていきたい」とも。
結局は、フィニッシュの精度をいかに高めるか。それに尽きると言えばそれまでの話だが、すぐに解決できる問題でもない。「山雅のスタイルとしては、どっちかというと(ゴールチャンスの)頻度を増やす」(藤田)ことで、得点の確率を上げるしかない。
球際で粘り強く戦って、できるだけ高い位置でボールを奪い、シンプルに前へとつないで、ゴールを陥れる。肝心なのは、たとえ結果が出ていなくても、ブレずに自分たちのスタイルを信じて、やり続けて、成果を手にできるか。
もっとも、残された時間はそう多くない。
「手応え、手応えと言っているうちにシーズンが終わってしまうようでは話になりませんから、その手応えを、どう数字化していくかに尽きると思います」(反町康治監督)
リーグ戦の折り返し地点を過ぎ、後半戦に向けて走り出そうとしている今、チームの底力が問われている。
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)