3日間のオフも「シゴト、マイニチ」。多忙を極めるチャナティップ、戦列復帰も「こんなに怪我が続いた記憶は…」

カテゴリ:Jリーグ

佐々木裕介

2019年06月17日

王者・川崎を相手に「私も含めて怪我明けの選手にはかなりきつい時間が続き劣勢になってしまった」

怪我明けで川崎戦に臨んだチャナティップだが、見せ場は訪れず。次節以降に期待したい。(C) SOCCER DIGEST

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 北海道コンサドーレ札幌はどうしてしまったのだろうか。怪我と隣り合わせの競技とは言えども、故障者の数が尋常ではないのだ。
 
 昨季リーグベストイレブンに選出された“チームの顔”MFチャナティップもご多分に漏れず、度重なる怪我で離脱を繰り返した。Aマッチウイーク明けの15節・川崎フロンターレ戦で復帰し、先発出場。78分までプレーしたものの、後半は足が止まり本調子とは言えないプレーだった。
 
 チームはリーグ戦15試合を消化して7勝3分け5敗の7位。決して悲観する順位ではないものの、ACL出場権奪取を目指すチームとしては物足りない成績。選手のやり繰りにペトロビッチ監督の苦悩は続いている。
 
 とはいえ、この日の札幌は前半から相手のボール保持者に強いアプローチをかけた守備が機能し、川崎に試合をさせなかった。39分には怪我明けのFWジェイが相手ペナルティエリアで倒されて得たPKを、同様に復帰戦となったFW鈴木武蔵がキッチリと決めて先制に成功する。しかし川崎がこのまま終わるわけがなく、後半頭からレアンドロ・ダミアンと小林悠を交代させ“変化”を付け、川崎らしい攻撃を取り戻し終始攻め込んだが、小林悠が1点を返すのが精一杯。1-1のドロー決着となった。
 
 試合後のミックスゾーン、“王者”の脅威とはなりきれなかったチャナティップを待って話を聞いた。
 
――前半にチーム全体で相手へのプレスを強め試合を握れたが、後半にその“飛ばした”ツケが出てしまい形勢逆転。最後はよくドローで終わったという印象を持ったのですが。
「ミシャ監督が目指す守備が浸透してきて、それを十分に示せた前半だったけど、走る分体力を消耗するからね。後半は、私も含めて怪我明けの選手にはかなりきつい時間が続き劣勢になってしまったんだと思います」
 
―――タイ時代も含めてここまで頻繁に怪我が続くあなたを見たことがないのですが。
「確かにそうですね。自分でもこんなにも怪我が続いた記憶があまりない。僕の身体はどうしちゃったんだろう(苦笑)」
 
 自国タイで開催されたキングスカップ出場を怪我の影響で回避したはずのチャナティップだが、同時期のバンコクに彼の姿があった。聞くと3日間のオフを利用して帰国していたというが、彼曰く「シゴト、マイニチ」だったと。ほとんどの時間をスポンサーイベントや関係者との打ち合わせで過ごしたという。
 
 昨季リーグ戦終了から、行事にメディアにと、引く手数多な状況が続き、その後すぐにタイ代表へ合流してアジアカップも戦った。大会終了後にはタイでキャンプを張っていた所属チームへ合流してシーズンイン。
 
 オフに休みを取れなかったことが、怪我が続く要因だと筆者は推測している。スター選手が多忙を極めることは常であるが、ロボットではなく人間、適度な休息は必要だ。
 
『ダイジョウブ。ヤキニクタベテ、ガ―――ンバリマスッ!!』
 
 屈託の無い笑顔でバスに乗り込んでいったが。選手生命に関わるような大怪我が起きないことを祈るばかりだ。
 
取材・文●佐々木裕介
 

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