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「今の代表はトンガにも負ける…」“神様”マラドーナがメッシ擁するアルゼンチン代表の現状に嘆き

カテゴリ:ワールド

サッカーダイジェストWeb編集部

2019年06月18日

コロンビアに完敗を喫したアルゼンチン

頼みのメッシ(右)が不発に終わったアルゼンチン。そんな母国代表をマラドーナ(左)が皮肉った。 (C) Getty Images

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 文字通りの完敗だった。現地時間6月15日にコロンビアとのコパ・アメリカのグループリーグ初戦を戦ったアルゼンチンのことである。

 1993年のエクアドル大会以来、26年ぶりのコパ・アメリカ制覇を狙うアルゼンチンだったが、強敵コロンビアを相手に大苦戦。リオネル・メッシとセルヒオ・アグエロの2トップが相手守備陣のタイトな寄せに封じられ、課題のディフェンスもカウンターから2失点を喫して、0-2と敗れた。

 試合後、完全に封じ込められたメッシは、「こんなスタートは切りたくなかった。この負けを消化するには少し時間がかかるだろう」と悲痛な面で、同国にとって40年ぶりとなるコパ・アメリカの初戦黒星という結果を悔やんだ。

 相手がタレント揃いの強敵だったとはいえ、不甲斐ないゲーム内容には、当然、メディアや識者たちから非難の声が集中した。そのなかでも、より辛辣な言葉を浴びせたのは、アルゼンチン・サッカー界の生ける伝説、ディエゴ・マラドーナだ。

 1986年のメキシコ・ワールドカップ制覇をはじめ、アルゼンチン代表で数々の功績を残してきたマラドーナは、同国メディアの『Tyc Sports』の取材を受け、後輩たちのパフォーマンスを落胆した様子で痛烈に皮肉った。

「今のアルゼンチン代表はトンガにも負けるだろうな」

 トンガはニューカレドニアの東に浮かぶ南太平洋の小さな島国で、最新のFIFAランキングでは下から7番目の202位につけているサッカー弱小国でもある。ワールドカップ出場経験もない国を引き合いに出して、母国代表の現状を嘆いたマラドーナは、メンタル面の重要性を説いた。

「アルゼンチン代表には、これまでに先人たちが築いてきた歴史と名声がある。だが、今のメンバーはそれにあぐらをかいているようにさえ映る。もっと“セレステ・イ・ブランコ(水色と白の意)”のユニホームを着て戦うことの意味と責任をチームの全員が理解しなければならない。今のお前たちはユニホームを怒らせているクソッタレだ」

 偉大なる先人、マラドーナの強烈な言葉は、メッシ擁する現在の代表戦士たちにどう響くのだろうか――。なお、負ければ、グループリーグ敗退の可能性が色濃くなるアルゼンチンの第2戦の相手はパラグアイだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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