世界的なスターに道端で出会ったら、ファンでなくとも興奮するに違いない。それが、憧れのリオネル・メッシであればなおさらだ。

　スペイン紙『Marca』は５月16日、あるサポーターのインスタグラムの投稿を紹介した。メッシと自宅付近で偶然に出会ったファンが、その時のエピソードを明かした投稿だ。

　投稿者のサンチャゴさんは、15日に路上でメッシを見かけた。その時の様子を「心臓がバクバクし、喉がカラカラになって、おかしな声で『メッシだ！』と口にしてしまった」と振り返っている。思いがけず憧れのスーパースターと出会い、いかに動揺していたかが分かるだろう。

　その後、サンチャゴさんは「プライベートを邪魔して申し訳ないと謝りつつ、写真を撮ってもらえないかと、できるだけ丁寧にお願いした」という。すると、メッシは笑顔で「大丈夫だよ」と応じたそうだ。

　それどころか、メッシは写真撮影に応じただけでなく、Tシャツにサインもしてくれたという。サンチャゴさんは、そのサイン入りTシャツが「自分とスポーツの関係において、最もシンボリックな宝物になる」と喜びを表現した。
 

　最後に、サンチャゴさんは再度メッシに「邪魔をしてすみません」と謝罪し、感謝の言葉を述べたそうだ。すると、メッシは再び笑って「心配しないで。元気でね」とハグをしたという。

　サンチャゴさんは「60秒くらいのことだったけど、自分には永遠に感じた」とコメント。「もちろん、それから感動で涙がこぼれた」と明かし、「僕は歴代最高の選手に会ったんだ（僕の基準であって、議論を生むつもりはない）」と続けた。

「今日、僕は多くの人にとっての夢を実現した。メッシに会ったんだ。世界で最も幸せな男だよ。メッシ、愛している。アルゼンチン人でいてくれて、ありがとう」

　この日のことを「忘れられない一日となった」と称したサンチャゴさんは、「永遠にメッシに感謝する」との言葉で投稿を締めくくった。

　たった１分ほどの出来事だったようだが、メッシの“神対応”は、サンチャゴさんの心を温めたに違いない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部