札幌は1点差に詰め寄るも、3連敗
[J1リーグ6節]札幌1-2大分/4月6日(土)/札幌
リーグ戦ここ2試合で7失点を喫している札幌が、昇格チームながら調子を上げている大分を札幌ドームに迎えた一戦。
1万8000人超が詰めかけたスタジアムで復調を期すペトロヴィッチ監督率いるホームチームだったが、前半だけで大分のエース、藤本憲明が自身のゴールを含む2得点に絡む活躍を見せ、大分が2点をリードして前半を折り返している。
主導権を握ったのはアウェーチームだった。開始2分、岩田からのロングパスを小塚が受け、ペナルティエリア右から左足でファーサイドへ展開。それを受けた今シーズン初先発の星がDFを振り切って折り返したクロスを、中央の藤本が左足で蹴り込み、先制点を挙げる。藤本は通算6ゴール目で、札幌のアンデルソン・ロペスに1ゴール差をつけて得点ランキングの単独トップに浮上した。
このゴールで完全に勢いに乗った大分は、札幌にスペースを与えずに守りを固め、カウンター狙いで試合を進める。そして26分、ロングパスに反応した松本が勢いよくDFを振り切り、ペナルティエリア右に侵入。走り込んだ中央の藤本は、体勢を崩しながらも右足で合わせたシュートがネットを揺らす。藤本の2ゴール目かと思われたが、公式記録はオウンゴールとなっている。
2点をリードされた札幌は徐々に前掛かりになり、前半だけで8本のシュートを放つ。しかし、いずれもゴールには結びつかなかった。
後半、札幌は荒野に替えてCBにキム・ミンテを投入。CBで先発した宮澤をボランチに上げて打開を図る。推進力を増した札幌は48分、今季5ゴールを挙げているアンデルソン・ロペスが個人技でDFを蹴散らしシュートを放つが、大分の守備網にかかってしまう。
札幌は59分にも、菅に替えてルーカス・フェルナンデスをピッチに送る。一方の大分も61分にオナイウ阿道を投入し、貪欲に3点目を狙う。
試合が動いたのは69分、左サイドに飛び出した中野がDFとGKを引きつけて浮いたクロスを中央へ送る。これに日本代表FW鈴木武蔵が飛び込んで頭で合わせ、1点を返す。
1点差に詰め寄った札幌は72分、これまで沈黙していたチャナティップがドリブルで持ち込んだところ、エリア左手前でファウルを受け、FKを獲得。これは得点に結びつかなかったが、その後も鈴木、チャナティップ、アンデルソン・ロペスらの連係で好機を創出し、大分のゴールに迫る。
しかし反撃も実らず。大分の守備陣は徐々に落ち着きを取り戻し、強力な札幌の攻撃陣を冷静に跳ね返して1点差を守り切り、今季4勝目。試合終了時点で、暫定首位の名古屋と勝点で肩を並べている。敗れた札幌は鹿島、名古屋に続いて3連敗を喫した。
日本代表の森保一監督が見守るなか、2ゴールに絡む活躍を見せた藤本は79分までプレー。十分なインパクトを残したと言えるだろう。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
リーグ戦ここ2試合で7失点を喫している札幌が、昇格チームながら調子を上げている大分を札幌ドームに迎えた一戦。
1万8000人超が詰めかけたスタジアムで復調を期すペトロヴィッチ監督率いるホームチームだったが、前半だけで大分のエース、藤本憲明が自身のゴールを含む2得点に絡む活躍を見せ、大分が2点をリードして前半を折り返している。
主導権を握ったのはアウェーチームだった。開始2分、岩田からのロングパスを小塚が受け、ペナルティエリア右から左足でファーサイドへ展開。それを受けた今シーズン初先発の星がDFを振り切って折り返したクロスを、中央の藤本が左足で蹴り込み、先制点を挙げる。藤本は通算6ゴール目で、札幌のアンデルソン・ロペスに1ゴール差をつけて得点ランキングの単独トップに浮上した。
このゴールで完全に勢いに乗った大分は、札幌にスペースを与えずに守りを固め、カウンター狙いで試合を進める。そして26分、ロングパスに反応した松本が勢いよくDFを振り切り、ペナルティエリア右に侵入。走り込んだ中央の藤本は、体勢を崩しながらも右足で合わせたシュートがネットを揺らす。藤本の2ゴール目かと思われたが、公式記録はオウンゴールとなっている。
2点をリードされた札幌は徐々に前掛かりになり、前半だけで8本のシュートを放つ。しかし、いずれもゴールには結びつかなかった。
後半、札幌は荒野に替えてCBにキム・ミンテを投入。CBで先発した宮澤をボランチに上げて打開を図る。推進力を増した札幌は48分、今季5ゴールを挙げているアンデルソン・ロペスが個人技でDFを蹴散らしシュートを放つが、大分の守備網にかかってしまう。
札幌は59分にも、菅に替えてルーカス・フェルナンデスをピッチに送る。一方の大分も61分にオナイウ阿道を投入し、貪欲に3点目を狙う。
試合が動いたのは69分、左サイドに飛び出した中野がDFとGKを引きつけて浮いたクロスを中央へ送る。これに日本代表FW鈴木武蔵が飛び込んで頭で合わせ、1点を返す。
1点差に詰め寄った札幌は72分、これまで沈黙していたチャナティップがドリブルで持ち込んだところ、エリア左手前でファウルを受け、FKを獲得。これは得点に結びつかなかったが、その後も鈴木、チャナティップ、アンデルソン・ロペスらの連係で好機を創出し、大分のゴールに迫る。
しかし反撃も実らず。大分の守備陣は徐々に落ち着きを取り戻し、強力な札幌の攻撃陣を冷静に跳ね返して1点差を守り切り、今季4勝目。試合終了時点で、暫定首位の名古屋と勝点で肩を並べている。敗れた札幌は鹿島、名古屋に続いて3連敗を喫した。
日本代表の森保一監督が見守るなか、2ゴールに絡む活躍を見せた藤本は79分までプレー。十分なインパクトを残したと言えるだろう。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部