サンプドリアのファビオ・クアリアレッラが、１月26日のウディネーゼ戦でドッピエッタ（２得点）をマークし、快挙を成し遂げた。24シーズン前の連続得点記録に並んだのだ。

　クアリアレッラは11試合連続でネットを揺らしている。1994-95シーズンに元アルゼンチン代表のガブリエル・バティストゥータ（当時はフィオレンティーナ所属）が樹立したセリエA記録に肩を並べたかたちだ。その11試合で奪った得点は、バティストゥータが13ゴールだったのに対し、クアリアレッラは14ゴールと上回っている。
 

　イタリア衛星放送『Sky Sport』によると、クアリアレッラは試合後、「本当に考えられないことだ！ 感動しているよ」と喜びを爆発させた。

「あのバティストゥータの記録に並んだなんて、信じられない！ バティという名前を聞いただけで身震いするよ。なんと言っていいか分からない。今夜は楽しむことができた。言葉がない」

　クアリアレッラは27日に試合を控えるユベントスのクリスチアーノ・ロナウド、アタランタのドゥバン・サパタに２点差をつけ、暫定ながら得点ランク単独首位に立った。

　31日に36歳の誕生日を迎えるベテランは、「犠牲を払ってきたことが何かを達成するのにつながったんだ。こういう記録に並ぶことができたなんて、信じられないよ」と喜んでいる。

　元イタリア代表のアレッサンドロ・デル・ピエロは『Sky Sport』で、「この年齢になると、また味わいが違うんだ。数年後に（キャリアが）終わるということが分かっているからね」と賛辞を寄せた。

「それに、クアリアレッラはキャリアにおいて頻繁に所属チームが変わってきた選手だ。それが長く同じチームでプレーするようになった。サンプドリアではキャプテンで、クラブを代表する選手だ。監督とチームメイトから信頼されている。議論の余地がないリーダーだ」

　ベテランの快挙には、ライバルクラブからも賛辞が寄せられた。サンプドリアと同じジェノバに本拠を構えるジェノアは、公式ツイッターで「ジェノアの人間であることと、君のような強いライバルが同じ街にいることを誇りに思う。おめでとう」と、クアリアレッラを称賛している。

　破竹の勢いで得点を積み重ねるクアリアレッラは、バティストゥータ超えとなる新記録を樹立することができるのか。サンプドリアは２月２日の次節でナポリと敵地で対戦する。