「イヌイも入れないと。絶対に」

『ワールドサッカーダイジェスト』が選出するベストプレーヤーの選考委員を務めたカレーラス。半年後にJリーグのクラブを率いることになるなど、この時は知る由もなかった。写真:Rafa HUERTA
『ワールドサッカーダイジェスト』誌では、欧州の各国リーグが佳境を迎える5月に、リーグ別にベストプレーヤーの候補者50人(優秀選手)を選び出し、その中からベストプレーヤー(最優秀選手)を選出する特集を、恒例企画として毎年掲載している。
2018年に初めてラ・リーガの選考委員として加わったのが、先頃、サガン鳥栖の新監督に就任したルイス・カレーラス・フェレールだ。5月の時点では監督の職にはなく、解説者として活躍していた。
サバデルで指宿洋史、ヒムナスティック鈴木大輔を指導するなど、日本人選手とも関わりがあった指揮官は、当時エイバルでプレーしていた乾貴士のことを高く評価した。
他の選考委員(『El Pais』紙のジョルディ・キシャーノ記者と『Mundo Deportivo』紙のハビエル・ガスコン記者)とともに、サイドアタッカーの中からベストプレーヤーの候補者を選んでいる時だった。
ゴンサロ・グエデス(バレンシア)やマルコ・アセンシオ(レアル・マドリー)らが順当に選ばれていくなか、「そうだ、イヌイも入れないと。絶対に」と発言したのが、カレーラスだった。
「メンディリバル監督のような戦術家に、これだけ先発(選考の時点では35試合中29試合。最終的には38試合中31試合)で使われているという事実だけでも、イヌイがチーム戦術にしっかり対応しているのが分かる。サイドアタッカーにしては、4ゴール(最終的には5ゴール)は少ないかもしれない。とはいえ、崩しの切り札的な存在になっているし、ベスト50に相応しい」
カレーラスがそう推薦理由を説明すると、キシャーノ記者が「疲れ知らずでよく動く。戦術理解力が高いのには驚かされた」と賛同。乾はベストプレーヤーの候補者にノミネートされたのだった。ちなみに、サイドアタッカーで選ばれたのは7人だった。
2018年に初めてラ・リーガの選考委員として加わったのが、先頃、サガン鳥栖の新監督に就任したルイス・カレーラス・フェレールだ。5月の時点では監督の職にはなく、解説者として活躍していた。
サバデルで指宿洋史、ヒムナスティック鈴木大輔を指導するなど、日本人選手とも関わりがあった指揮官は、当時エイバルでプレーしていた乾貴士のことを高く評価した。
他の選考委員(『El Pais』紙のジョルディ・キシャーノ記者と『Mundo Deportivo』紙のハビエル・ガスコン記者)とともに、サイドアタッカーの中からベストプレーヤーの候補者を選んでいる時だった。
ゴンサロ・グエデス(バレンシア)やマルコ・アセンシオ(レアル・マドリー)らが順当に選ばれていくなか、「そうだ、イヌイも入れないと。絶対に」と発言したのが、カレーラスだった。
「メンディリバル監督のような戦術家に、これだけ先発(選考の時点では35試合中29試合。最終的には38試合中31試合)で使われているという事実だけでも、イヌイがチーム戦術にしっかり対応しているのが分かる。サイドアタッカーにしては、4ゴール(最終的には5ゴール)は少ないかもしれない。とはいえ、崩しの切り札的な存在になっているし、ベスト50に相応しい」
カレーラスがそう推薦理由を説明すると、キシャーノ記者が「疲れ知らずでよく動く。戦術理解力が高いのには驚かされた」と賛同。乾はベストプレーヤーの候補者にノミネートされたのだった。ちなみに、サイドアタッカーで選ばれたのは7人だった。
この選考会の中で、バルセロナのセルジ・ロベルトを「リーグでナンバーワンの右SB」と断言するなど、カレーラスはどちらかと言えば攻撃的な選手を好む印象を受けた。
12月22日に行なわれた鳥栖の監督就任会見でも、ヨハン・クライフを引き合いに出して、「コンビネーション」や「ポゼッション」へのこだわりを見せた新指揮官。18年シーズンに残留争いを強いられたチームをどう立て直すのか。その手腕に注目が集まる。
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