圧をかけ続けて相手を無力化したホームチーム

トドメの2点目を挙げたグリエーズマンをサウールが祝福。A・マドリーは持ち味を十分に発揮して完勝を収めた。ドルトムントは何もできず……。なお、香川真司はベンチ外だった。 (C) Getty Images
11月6日(現地時間)、チャンピオンズ・リーグ(CL)グループステージの第4節が行なわれ、グループAではアトレティコ・マドリーが2-0でドルトムントを下した。
前節、同カードで衝撃的な0-4の敗北を喫したA・マドリーがホームに戻り、決勝トーナメント進出に王手をかけているドルトムントを迎えた一戦。立ち上がりから迫力のある攻撃を仕掛けたのは、雪辱に燃えるホームチームだった。
開始から20秒も経たないうちにサウールがスローインを受けてファーストシュートを放つと、ボールを奪うと縦に速い攻めでドルトムントを押し込み、コレアが立て続けに惜しいシュートを放っていく。
前節、同カードで衝撃的な0-4の敗北を喫したA・マドリーがホームに戻り、決勝トーナメント進出に王手をかけているドルトムントを迎えた一戦。立ち上がりから迫力のある攻撃を仕掛けたのは、雪辱に燃えるホームチームだった。
開始から20秒も経たないうちにサウールがスローインを受けてファーストシュートを放つと、ボールを奪うと縦に速い攻めでドルトムントを押し込み、コレアが立て続けに惜しいシュートを放っていく。
7割近いボールポゼッションを誇って主導権を握ったA・マドリーは、33分にサウールから左サイドの空いたスペースに走り込んだフィリペにパスが通り、ペナルティーエリアに侵入してクロス。リターンを受けたサウールのダイレクトシュートは、止めようとしたアカンジの足に当たるもゴールネットを揺らした。
4戦目にしてCL初失点を喫したドルトムントは、勢いづいたA・マドリーにその後も猛攻を受け、ヒメネス、トーマスの強烈なミドル、フィリペのドリブルシュート、そしてコレアの再三のフィニッシュを許す。
攻撃では時折、エリア前でボールを繋ぐものの、隙を見せないA・マドリーの守備にフィニッシュまで持ち込むことすら叶わず、ようやくハキミが個人技でエリアに侵入してファーストシュートを放ったのは45分になってから。これも、ヒメネスの身体を張ったブロックに阻まれた。
シュート数12対1と、ホームチームが攻勢を保ち続けた45分間を経て迎えた後半、先に敵陣に攻め入ったのは1点を追うドルトムントだが、ホームチームはサウールが左サイドを突破してきわどいクロスを入れ、相手守備陣を脅かす。この攻めの流れからボールを繋ぎ、53分にはモンテーロが後半最初のシュートを放った。
その後、A・マドリーはしばらく自陣でドルトムントの攻撃を受けるも、パスやシュートのコースを塞いでこれを封じ、攻めに転じると61分、敵陣でファンフランが縦パスをカットしてスルーパス。これで抜け出したコレアが決定的なシュートを放つが、ボールは飛び出したGKビュルキの足に当たってゴール右外に逸れる。
ドルトムントの最初のチャンスは65分だった。パコ・アルカセルが右サイドでボールを受けて入れた高速クロスに、交代出場のゲレイロが頭で合わせるも、クロスバーを越えた。
常にA・マドリーのプレッシャーを受け続け、敵陣に入っても効果的なプレーが見せられないドルトムントは、75分にパコ・アルカセルからゲッツェ、79分にサンチョからラルセンと交代策を採って状況打破を図るが、流れは変わらない。
無理をせず、余裕を持って試合を進めていたA・マドリーは80分、交代出場のマルチンスの縦パスを受けたトーマスがグリエーズマンへラストパス。フランス人エースはエリアに侵入し、DFのチャージをものともせずにシュートを決め、決定的な追加点をチームにもたらした。
相手を完全に封じ込め、前節の雪辱に成功したA・マドリーは総勝点(9)でもドルトムントに並んだ。一方のドルトムントは完敗で、16試合目にして今シーズンの公式戦で初の黒星を喫した。次節は28日、A・マドリーが敗退の決まったモナコと、ドルトムントがクラブ・ブルージュと、それぞれホームで対戦する。