現役54選手（Ｊ１限定）にアンケートを実施！彼らの回答を基に、シュートやドリブル、パスなどの８つのスキル別に「2018年シーズンの最強Ｊリーガー」を決めた。ここでは「クロス編」のランキングを紹介しよう。
 
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【５位｜３票】
●西　大伍（鹿島／ＤＦ）
投票者／藤春廣輝（Ｇ大阪）、ファン・ソッコ（清水）、鈴木武蔵（長崎）
 
　ＳＢが主戦場だが、「鹿島のオフェンスの起点になっている」（藤春／Ｇ大阪）、「状況に応じてどこにボールをあげるかを分かっていて質が高い」（鈴木／長崎）という卓越した戦術眼で鹿島の攻撃を牽引している。クラブ初となるACL決勝での活躍も楽しみだ。
 
【４位｜５票】
●山中亮輔（横浜／ＤＦ）
投票者／都倉賢（札幌）、駒井善成（札幌）、石川直樹（札幌）、武藤雄樹（浦和）、金子翔太（清水）
 
　今季は中央に絞って攻撃の組み立てに貢献する”偽SB”として働きが目立つが、縦に抜けてからのチャンスメイクも健在。「ＧＫとＤＦの間に絶妙なボールを入れる」（武藤／浦和）コントロールの良さに加え、「速いボールもあるし、マイナスにも出せる」（金子／清水）のが強みだ。
 
【３位｜７票】
●丸橋祐介（Ｃ大阪／ＤＦ）
投票者／秋野央樹（湘南）、野津田岳人（仙台）、板倉滉（仙台）、玉田圭司（名古屋）、川又堅碁（磐田）、稲垣祥（広島）、徳重健太（長崎）
 
　精密機械のようにピンポイントで味方に届ける左足のキックは、広島の稲垣も「スカウティングでも常に『要注意』と言われている」ほどの武器。プレースキックもお手の物で、今季21節の札幌戦、23節の長崎戦では、いずれもＣＫからＭ・ヨニッチのヘディングでのゴールを演出した。
 

【２位｜８票】
●福森晃斗（札幌／ＤＦ）
投票者／森重真人（FC東京）、太田宏介（FC東京）、東慶悟（FC東京）、藤谷壮（神戸）、山村和也（Ｃ大阪）、木本恭生（Ｃ大阪）、河井陽介（清水）、谷口彰悟（川崎）
 
　味方にピタリと合わせるサイドチェンジに定評があるように、その正確な左足のキックはクロスとしても威力を発揮。都倉やジェイなど高身長ＦＷをターゲットに、数多くゴールチャンスを演出するひと振りは、１位に輝いたFC東京の太田からも「上手い」と認められるほど。「強弱を蹴り分け、状況にあったボールを入れられる」（谷口／川崎）戦術眼も大きな特長だ。また、質の高いセットプレーを評価する回答も複数あった。
 
【１位｜18票】
●太田宏介（FC東京）
投票者／杉浦大暉（湘南）、ミキッチ（湘南）、蜂須賀孝治（仙台）、高橋祐治（鳥栖）、原川力（鳥栖）、三原雅俊（神戸）、高木俊幸（Ｃ大阪）、永木亮太（鹿島）、安部裕葵（鹿島）、栗原勇蔵（横浜）、伊藤翔（横浜）、松原健（横浜）、長澤和輝（浦和）、宇賀神友弥（浦和）、山田大記（磐田）、カミンスキー（磐田）、阿部浩之（川崎）、和田拓也（広島）、大谷秀和（柏）
 
　ＤＦながらも14年シーズンにＪ１で10アシスト、翌15年はリーグ最多の13アシスト。そして、フィテッセでのキャリアを経てFC東京に復帰した17年シーズンは10アシストで、今季も多くの得点を演出してきた活躍を見れば、”黄金の左足”から放たれるクロスが称賛されるのは当然だ。「ノールックでも正確」（山田／磐田）なのは練習の賜物だろう。このレフティがクロッサーに目覚めたのは麻布大渕野辺高時代で、そこから努力に努力を重ねて「守る側からすれば厄介な存在」（長澤／浦和）になったのだ。プレースキッカーとしても有能で、今季は13節の川崎戦でいずれもＦＫから２アシストを決めている。