マンチェスター・ユナイテッドは９月29日、プレミアリーグ第７節でウェストハムと対戦する。試合を前に最も注目されているのが、ジョゼ・モウリーニョ監督とポール・ポグバの確執だ。

　今週は、モウリーニョ監督が戦術批判とも捉えられる発言をしたポグバから副主将の座をはく奪し、練習場で両者の間に緊張が走った場面の映像も報じられた。両者の対立は明らかで、周囲はどちらかがクラブを去ることになるのは不可避と騒いでいる。

　英公共放送「BBC」によると、モウリーニョ監督は28日、「彼は明日出場する。他の選手と同じく、ひとりの選手だ」と、ウェストハム戦での起用を明言。そのうえで「クラブより大きな存在の選手はいない」とも述べている。

「彼の仕事に私が満足したなら、彼は試合に出る。そうじゃなければ出ない。今週の仕事には本当に満足している。本当に良い練習をした。チームには優れた選手が必要で、彼は優れた選手だ」

　副主将はく奪について、モウリーニョ監督は「知るべき人には詳細を説明した。チームのことだ。そしてとくにポール（ポグバ）にはね」と、本人に理由を伝えていると明かした。
 

「コーチングスタッフと数週間にわたって分析し、意見を交換してきて、今後のポールはひとりの選手であり、副キャプテンではないという決断を下した」

　テレビカメラがある中でポグバを叱責する必要はなかったとの声に、モウリーニョ監督は「カメラは気にしない。対立？　対立ではない」と強調している。

「火曜も、水曜も、木曜も、ポール以上の練習をした者はいない」

「君たちメディアは、（公開された）15分の練習から信じられない話をつくる。私は選手たちと何度も会話している。毎日のことだ」

　昨シーズンから険悪な関係が取りざたされ、ここに来て関係は修復不可能になったとも言われるモウリーニョ監督とポグバ。チームへの影響も含め、ふたりの今後に注目が集まる。