現地９月25日、マンチェスター・シティは、リーグカップ３回戦で、英３部のオックスフォード・ユナイテッドに３-０と快勝した。そんな一戦で、目覚ましい活躍を見せたのが、18歳の“至宝”フィル・フォデンだ。

　36分にガブリエウ・ジェズスの先制ゴールの起点となったフォデンは、後半にも78分にリャド・マハレズの追加点をアシスト。さらにアディショナルタイム２分にはトップチームでの初ゴールを決めてダメ押しした。

　英衛星放送『Sky Sports』によると、シティのジョゼップ・グアルディオラ監督は、「彼が10年残ることが私の夢だ」と、若き逸材に惜しみない賛辞を寄せている。

「フィルはここに残れば、あと10年コンスタントにプレーできる。それからどうなるか、私には分からないほどだ」

　対戦相手のオックスフォードの指揮官、カール・ロビンソンは、フォデンを「天才」と称したうえで、「私はバルセロナの試合を直接見て、イニエスタがああいうポジションでプレーするのを見た。彼はほぼそれに近い」と、元バルセロナのアンドレス・イニエスタになぞらえて絶賛した。

　ただ、グアルディオラは、「それは大きなことだね。私がフィルに満足なのは何度も言ってきたはずだ」と、フォデンへの賛辞を続けつつも、大物との比較にクギを刺している。

「彼が『イニエスタのようになる』とは言わない。彼にとってプレッシャーになってしまうからだ。イニエスタは、私が見てきた中でも、群を抜いたベストプレーヤーの一人だ。だから、フィルに重圧をかけることはできないよ」

　そのうえで、グアルディオラ監督は「彼にはここであと10年やるだけのクオリティーがある。彼もクラブも残ることを望んでいると思うからね」と、フォデンの能力に太鼓判を押した。

「ただ、一歩ずつ進まなければいけない。彼はコンスタントにプレーする必要がある。しかし、彼にはウチでプレーするだけのスキルがすべて備わっていると思うよ」

　バルセロナで監督キャリアをスタートさせてから多くの逸材を育て上げてきた名将グアルディオラのお墨付きを得たフォデンは、これからどこまで飛躍できるだろうか。