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香川真司、初先発で効果的なプレーを披露も決定機は決められず…ドルトムントは土壇場で勝点1獲得!

カテゴリ:ワールド

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年09月23日

数的不利を負ってから追いつく

逸機は残念だったが、香川はこれまでのドルトムントとは違う攻撃を演出するなど、存在感を示した。写真は試合前。 (C) Getty Images

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 9月22日(現地時間)、ブンデスリーガ第4節が行なわれ、ドルトムントは1-1でホッフェンハイムと引き分けた。
 
 ここまでリーガでは開幕から3試合連続でベンチ外となっていた香川真司だが、代表ウィーク中のテストマッチで結果を出し、チャンピオンズ・リーグのクラブ・ブルージュ戦では交代出場から好プレーを見せて勝利に貢献するなど、周囲からの評価を高め、ついにスタメンの座をもぎ取った。
 
 試合はホームのホッフェンハイムが、開始2分でジョエリントンが左サイドを抜け出してペナルティーエリアに侵入するというビッグチャンスを作ったが、すぐにドルトムントがボールを支配して攻勢に立つ。
 
 トップ下を務めた香川は、3分に右サイドを上がったSBシュメルツァーにスルーパス。8分にも左SBのピシュチェクに展開してチャンスの起点となる。そのプレー範囲は非常に広く、最終ライン近くまで下がってボールを受け攻撃を組み立てたかと思えば、好機には前線でボールを待ち、またタイミング良くDFラインの裏に抜け出す動きも見せた。
 
 また17分、35分には、ヒールで味方にパスを入れる彼らしいトリッキーなプレーも飛び出し、そこから連係で相手の守備を崩そうという、今シーズンここまでのドルトムントにはなかった組織プレーも見ることができた。
 
 一方のホッフェンハイムは序盤、守勢を強いられるも、ボールを奪うと縦に速いカウンターを展開。18分には、左サイドをシュルツが抜け出してグラウンダーのクロスを入れると、ビッテンコートがフリーで合わせるも、GKビュルキのブロックに遭い、絶好の得点機を逸する。
 
 しかし、これをきっかけに主導権を奪うと、両サイドからたびたび相手ゴール前に迫り、44分、左サイドのブレネットがゴール前に入れたボールを、クラマリッチがコントロールしそこなうも、CBディアロに当たってはね返ったボールが拾ったジョエリントンが体勢を崩しながらも、素早いシュートでゴール左サイドに流し込み、先制点を奪った。
 
 リードして折り返すことに成功したホッフェンハイムは、後半も最初にチャンスを創出。スローインからの混戦で、ビッテンコートが惜しいシュートを放つ。49分にも、細かくパスを繋いでドルトムントDF陣を翻弄、最後はクラマリッチがフィニッシュまで持ち込んだ。
 
 これが相手に当たってCKとなり、ショートコーナーからビチャクチッチが競り勝ってヘディングシュートを決めたが、ビデオ判定でオフサイドがあったとして無効。ホッフェンハイムは55分にも、ジョエリントンのシュートがポストにはね返るところをクラマリッチが詰めるが、やはりオフサイドと判定された。
 
 ここまで防戦一方となっていたドルトムントは、57分にビッグチャンスを作る。プリシッチが右サイドを攻略してクロスを入れると、走り込んだ香川がフリーで得点機を迎えるが、ダイレクトシュートはしっかりミートせず、相手選手に当たったCKとなった。
 
 その後もホッフェンハイムの多彩な攻撃に脅かされたドルムントは60分、ヴォルフ、ダフードを下げ、ディレイニー、サンチョを投入して状況打破を図る。そこからは攻勢に立ち、64分には左のカットインから香川が2本目のシュート。67分には左サイドのFKが流れるところを、ファーサイドのヴィツェルがボレーで合わせるが、枠を捉えられない。
 
 70分、香川はフィリップとの交代でベンチに退く。リーグ初出場という難しい状況にもかかわらず効果的なプレーは随所に見られたが、レギュラーポジション獲得のためにも、得点、アシストといった目に見える結果が欲しかったことだろう。
 
 代わりにフィリップが入ったドルトムントは、運動量を落とさない相手の守備とカウンターに苦しみ、76分に縦パスで抜け出そうとしたクラマリッチと競り合ったディアロが、決定機を阻止したということで退場となり、ますます厳しい状況に追い込まれる。
 
 81分、プリシッチが倒されてエリア右手前の好位置でFKを得るも、ロイスのシュートは壁に当たり、拾ったディレイニーも枠内に飛ばすことができない。83分にはプリシッチがドリブルでエリアに侵入するが、フィニッシュの前にクリアされる。
 
 しかし84分、カットインしたシュメルツァーのスルーパスでロイスが抜け出し、彼の丁寧なクロスを中央で走り込んだプリシッチが押し込んでゴール。ついにドルトムントが、試合を振り出しに戻した。
 
 両チーム、残り時間で勝ち越しを狙い、ともにチャンスも創出。とりわけホッフェンハイムはアディショナルタイムに、触ればゴールという決定機でベルフォルディルが外すという痛恨の場面を経て、タイムアップの笛を聞いた。
 
 土壇場で勝点1を稼ぐかたちとなったドルトムント。平日開催の次節は26日、ホームに久保裕也擁するニュルンベルクを迎える。
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