鹿島アントラーズは、９月18日に行なわれたアジア・チャンピオンズリーグ（ACL）準々決勝の第２戦で、天津権健（中国）に３-０で勝利。トータルスコア５-０で完勝し、クラブ初の準決勝進出を果たした。

　アジア・サッカー連盟（AFC）は公式サイトで、「鹿島はクラブとして初の準決勝へ勝ち進んだ」と称えている。

　３-０というスコアはもちろん、ゲームの主導権は常に鹿島にあったとし、第１戦に続いてスタメンを飾ったDF内田篤人、そしてMFの遠藤康について、その働きに言及している。

「13分、内田からの速い縦パスに遠藤が反応し、CKを獲得。遠藤はそのままキッカーとしてクロスを供給し、先制点を呼び込んだ。

　27分には、果敢に右サイドから飛び出した内田がマイナスにクロスを送り、安部裕葵が反応して、チームに２点目をもたらすことになった。

　遠藤が起点になり、前半のうちに３点目を決めるチャンスがあり、内田は攻守に渡ってバランスを保ち続けた。前半のうちに天津権健に引導を渡すことができたのは、彼らふたりによるところが大きい」

　鹿島は後半に攻勢に転じた天津権健のカウンターに苦しめられたが、66分に土居聖真がダメ押しの３点目を決めて、試合を終わらせた。

　AFCは、敗れた天津権健については「ACLに初出場だった天津権健は、アレッシャンドレ・パットが創造性を示し、後半は複数の連係プレーから、ペナルティーエリアの右サイドでトリッキーなフットワークも見せた」と評するにとどまった。

　鹿島は準決勝で、19日に行なわれる水原三星対全北現代戦（ともに韓国）の勝者と対戦する。どちらが勝ち上がっても“日韓対決”となるだけに、注目度は高くなりそうだ。