無骨なまでにチームのために走る姿が拍手喝采を呼ぶ。
序盤から神戸がペースを掴み、マルキーニョス、P・ジュニオールらが、積極的にゴールを狙う。特に開始20分は神戸が完璧な試合運びを見せた。
しかし、鳥栖の選手たちは焦らない。しっかり人数をかけて守り、少ないチャンスをモノにする。まさに予定していたかのように61分、キム・ミヌがワンチャンスを決め、残り時間は3ボランチ、5バックと多彩にシステム変更を駆使して、再開初戦を見事白星で飾った。
この試合の殊勲はなんといっても決勝ゴールを挙げたキム・ミヌだが、前線で身体を張り、最後までチームの推進力となり続けた豊田のプレーには目を見張るものがあった。確かに放った5本のシュートの多くは枠外に飛び、フィニッシュ精度という部分では課題が残った。
ただ、「チームのためになることはなんでもやる」と自らの最も得意とするゴール前から離れ、サイドに開いてボールを引き出し、周囲を活かすなど献身的なプレーが光った。「割り切って守ることも必要」と、終盤には自陣深くまで戻って守備を行ない、奪ったボールを自ら持って攻め上がる。武骨なまでに勝利のために走り抜くその姿は、サポーターからの多くの拍手喝采を呼んだ。
鳥栖はこの勝利で、首位浦和と勝点差1の2位の座をキープ。ここから7月23日に川崎戦、同27日にC大阪戦と、昨シーズン上位の難敵との連戦が続く。この正念場に豊田は、「上位に食らいつくために、手を抜かずしっかり準備をしたい」と力強く語る。
どんな時でもチームのために戦うエース。豊田のこの姿がなくならない限り、鳥栖の好調はまだまだ続いていく、そんな気がした。
取材・文:本田健介(週刊サッカーダイジェスト)
しかし、鳥栖の選手たちは焦らない。しっかり人数をかけて守り、少ないチャンスをモノにする。まさに予定していたかのように61分、キム・ミヌがワンチャンスを決め、残り時間は3ボランチ、5バックと多彩にシステム変更を駆使して、再開初戦を見事白星で飾った。
この試合の殊勲はなんといっても決勝ゴールを挙げたキム・ミヌだが、前線で身体を張り、最後までチームの推進力となり続けた豊田のプレーには目を見張るものがあった。確かに放った5本のシュートの多くは枠外に飛び、フィニッシュ精度という部分では課題が残った。
ただ、「チームのためになることはなんでもやる」と自らの最も得意とするゴール前から離れ、サイドに開いてボールを引き出し、周囲を活かすなど献身的なプレーが光った。「割り切って守ることも必要」と、終盤には自陣深くまで戻って守備を行ない、奪ったボールを自ら持って攻め上がる。武骨なまでに勝利のために走り抜くその姿は、サポーターからの多くの拍手喝采を呼んだ。
鳥栖はこの勝利で、首位浦和と勝点差1の2位の座をキープ。ここから7月23日に川崎戦、同27日にC大阪戦と、昨シーズン上位の難敵との連戦が続く。この正念場に豊田は、「上位に食らいつくために、手を抜かずしっかり準備をしたい」と力強く語る。
どんな時でもチームのために戦うエース。豊田のこの姿がなくならない限り、鳥栖の好調はまだまだ続いていく、そんな気がした。
取材・文:本田健介(週刊サッカーダイジェスト)