偉大なる父親と同じくプロサッカー選手になることを夢見る息子が、大きな一歩を踏み出した。

　現地８月27日、ポルトガル代表FWのクリスチアーノ・ロナウドの長男であるクリスチアーノ・ロナウド・ジュニアくんが、父と同じユベントスに加入したことをイタリア紙『Gazzetta dello Sport』など、複数メディアが一斉に伝えた。

　今夏に９年に渡って蜜月の関係を築いてきたレアル・マドリーを離れ、移籍金１億1700万ユーロ（約153億円）、推定年俸3000万ユーロ（約39億円）でユーベに移籍したC・ロナウド。そんな父親の背中を、愛息も追いかける形となった。

　2010年６月に誕生したジュニアくんは、今月27日にユーベのU-９に相当する「プルチーニ2010」の選手たちとともにトレーニングに励む姿が撮影され、その練習場ではC・ロナウドの最愛のパートナーであるジョージナ・ロドリゲスさんも見学していたという。

　U-９のチームメイトには、同じくユーベのDFアンドレア・バルザーリの長男であるマッティアくんも在籍しており、同クラブのファンサイト『ilBiancoNero』は、「黄金世代になるかもしれない。トリノはもう一人のC・ロナウドを手に入れた。『クリスチアニーニョ（クリスチアーノの子）』もまたビアンコネーロ（※白と黒の意。ユーベの愛称）の一員だ」と綴り、現地では大きな盛り上がりを見せている。

　父であるC・ロナウドも愛息の挑戦を歓迎しているようだ。先日、ライブストリーミングサービス「DAZN」のインタビューでは、「ずっとサポートしていく」と応援を約束していた。

「息子はとても競争を好んでいる。僕の子どものころのようだ。負けるのが嫌いなんだ。彼は僕のようになるだろうね。100パーセントそうだと確信している。教えたいことはいくつかあるが、何をすべきかは、最終的に彼が選ぶことになるし、これからもずっとサポートしていくつもりだ。

　彼には情熱がある。フィジカルも良い、スピードもクオリティーもあるし、キックも良い。息子にプレッシャーをかけるつもりはないけど、サッカー選手になってくれることを夢見ているよ」

　息子の可能性に期待を寄せたC・ロナウドは現在33歳。一方、ジュニアくんは８歳。二人が同じピッチに立つことは、父が40歳を超えてもプレーし続けていれば、叶うかもしれない。いつかその青写真が現実となる日がくるのだろうか。