８月25日、プレミアリーグ第3節でウェストハムと対戦したアーセナルは３-１と勝利した。今シーズンから指揮を執るウナイ・エメリ監督にとっては、プレミアリーグ初白星だ。

　連敗スタートの嫌な流れを断ち切ったアーセナルだが、この日はメスト・エジルがベンチにも入らなかった。『ESPN Brazil』の報道として英公共放送「BBC」が伝えたところによると、その理由は「指揮官との衝突」。ベンチスタートとなることを知り、エメリと口論した末に、メンバー入りを拒んだというのだ。

　だが、試合後にエメリは、「どうしてそういう情報が出ているんだ？ 事実じゃない」ときっぱり。さらに「彼が練習を切り上げたのは、病気で家に帰ったからだ」と理由も説明した。

　エメリによると、17日にドクターやエジルと話し合った結果、試合を欠場することに決まったという。状態が良くなれば試合を観戦するようにと伝えたが、そうならなかったと明かしている。

「彼は病気で具合が悪かったんだ。選手とは何も問題ないよ。ドクターと話してくれ。彼がもっとうまく説明できるはずだ」

　エジルとの不仲説を一蹴したエメリは、アーセナルでの初白星に「連敗後の勝点３だから、うれしいよ」と喜んだうえで、「山積している」という課題に目を向けた。

「勝ったことはとても重要だ。困難の中でも勝てることを示した。前半はトランジションに苦しんだが、後半に良くなって、自分たちが望むようにコントロールできた。後半はもっとバランスを保ちたいと思い、それができた。難しい試合だったから、（勝利を）喜んでいる。だけど、改善すべきことがあるね」

　はたして、エジルは次節、ピッチに戻ってくるのか。そしてエメリが言う課題を改善できるのか。アーセナルは９月２日、敵地でカーディフ（プレミアリーグ４節）と対戦する。