「最優秀監督賞は彼に投票。黙ると思ったから」と皮肉も…
レアル・マドリーがリバプールを撃破し、前人未到の3連覇を決めた昨シーズンのチャンピオンズ・リーグ決勝。その一大決戦で物議を醸したのが、セルヒオ・ラモスとモハメド・サラーの接触プレーだ。
リバプールが先制してから間もない25分、両者は球際の競り合いで、もつれ合うように転倒。その際にS・ラモスがサラーの腕を取る“脇固め”のような形となり、肩を痛めたエジプト代表FWは、涙の負傷退場となった。
その接触プレーで全治3週間の負傷を負ったサラーは、先のロシア・ワールドカップに出場こそしたものの本領は発揮できず……。“加害者”となったS・ラモスは、リバプールやエジプトのファンを中心に大バッシングを受けた。
リバプールが先制してから間もない25分、両者は球際の競り合いで、もつれ合うように転倒。その際にS・ラモスがサラーの腕を取る“脇固め”のような形となり、肩を痛めたエジプト代表FWは、涙の負傷退場となった。
その接触プレーで全治3週間の負傷を負ったサラーは、先のロシア・ワールドカップに出場こそしたものの本領は発揮できず……。“加害者”となったS・ラモスは、リバプールやエジプトのファンを中心に大バッシングを受けた。
それから約3か月が経ち、事態は落ち着いたように見えたが、いまだに火種は燻っているようだ。リバプールのユルゲン・クロップ監督は、「S・ラモスはフットボーラーではなくレスラーなのかもしれない。あれはあまりに残忍だった」「私はどんな手段を講じても勝てばいい、ということはしたくない」と、今月に入っても辛辣な言葉を浴びせ続けているのである。
対するS・ラモスは、これまでドイツ人監督からの批判に反応せずにいたが、現地8月14日に開かれたUEFAスーパーカップの前日会見において、「その問題に関して、俺の見解を話そう」と、ついに口を開いた。
「俺はいつだって、意図的に相手選手を傷つけるつもりはない。クロップは、あのプレーを自分たちが負けた理由にしたいんだろうけど、彼が決勝で敗れたのは初めてではないよね? レアル・マドリーは長年に渡り、欧州で非常に高いレベルでプレーしてきた。でも、CL優勝を果たしていない彼が、俺たちと同じことをなぜ言えるのかな。
彼は、俺たちではなく、もっと自分たちのチームに目を向けるべきだよ。ちなに俺は、最優秀監督賞で彼に投票したよ。そうすれば、彼も黙ると思ったからね」
クロップに対して、皮肉交じりに反論を展開したS・ラモス。両者の舌戦はいまだ収まる気配が見られないが、はたして、和解する日は訪れるのだろうか?