現地時間８月２日、プレミアリーグの古豪ニューカッスルに加入することが発表された日本代表FWの武藤嘉紀。その挑戦に向け、力強い意気込みを語っている。

　以前からプレミアリーグ挑戦への願望を明かしていた彼は、７月27日に個人合意に達してメディカルチェックもパス。それから約１週間で英国での就労ビザが認可され、晴れて正式契約に至った。

　そんな日本代表FWは、クラブの公式チャンネル『NUFC TV』に登場。まず、移籍の要因について、「冬に最初のオファーを頂いて、そこからニューカッスルに対して気持ちがありました」と明かし、さらに最終的な決断を後押ししたのが、“先輩”からのアドバイスだったことを告白した。

「吉田麻也選手や岡崎慎司選手から、ニューカッスルのサポーターが本当に凄いっていうことを聞きましたし、熱狂的であって、かつスタジアムの雰囲気も最高と聞いていたので、そういったファンの方々の前で早くプレーしたいという気持ちでした」

　入団発表時にラファエル・ベニテス監督から「我々にエネルギーと運動量をもたらし、新シーズンへ向けてチームを改善してくれることを願っている」と期待を寄せられた武藤は、「とにかく走れる、汗を流せることが僕の良さであると思う」と、自らのストロングポイントについて分析した。

　武藤といえば、FC東京に在籍していた2015年にもプレミアリーグの強豪チェルシーからオファーが届いたとして、大きな話題を呼んだが、当時は精神的にもその準備はできていなかったと明かしている。

「３年前にチェルシーからオファーがあった時は、まだイングランドでプレーするという自信がなかった。ドイツで力をつけてから、プレミアリーグに臨みたいと思っていた。この３年間で心身ともに成長できたので、その僕を欲してくれたチームに全てを捧げたい」

　マインツでの３年間で公式戦72試合23ゴールという成績を収め、満を持してプレミアリーグの夢舞台に乗り込む武藤は、「自分の良いところは怖いもの知らずなところだと思うので、最初から良いコンディションで入れれば、スタートダッシュで素晴らしいものが出せると思う」と、自信満々だ。

　念願のプレミアの舞台に乗り込む武藤は、はたして周囲の期待に応える活躍ができるのか？　そのプレーに注目したい。