W杯イヤー幕開け 週刊サッカーダイジェスト日本代表番へ「10の質問」

カテゴリ:日本代表

週刊サッカーダイジェスト編集部

2014年03月03日

メンバー固定化の是非は――

いわばお馴染みの顔ぶれで臨むニュージーランド戦は、戦術の再確認や選手のコンディションの把握が主な目的になりそうだ。(写真は2013年11月のベルギー戦) (C) SOCCER DIGEST

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 3月5日のニュージーランド戦は、ワールドカップイヤーの初戦にして、本大会登録メンバー決定前の最後の国際Aマッチだ。

 この重要な一戦を、アルベルト・ザッケローニ監督はどう位置付け、どう戦おうとしているのか。

 さらに視線を先に伸ばし、ブラジル・ワールドカップに向けての注目ポイントは?

 日本で唯一の週刊サッカー専門誌『週刊サッカーダイジェスト』の日本代表番、原山裕平、大木勇両記者に聞いた。

【Q1】
ニュージーランド戦に招集された23人の顔ぶれ、率直な感想は?
(※柿谷が離脱する前の回答。以下同)

[原山記者]
予想どおりというべきか、もはやメンバー発表に高揚感はない。昨年11月以来の代表戦で判断材料がないことに加え、ワールドカップ開幕まで3か月と迫っているため当然ではあるものの、それ以前からザッケローニ監督は既存のメンバーに対する信頼は揺るがない。すでに23人枠はおおよそ確定しているのだろう。今回の招集メンバーの9割がそのまま、ブラジル行きの切符を手にするはずだ。

[大木記者]
順当かつ無難な顔ぶれで、特別な驚きはなかった。国内組から数人を“テスト要員”として招集することもできたはずだが、Jリーグ開幕前のメンバー選考とあって、国内組のコンディションを判断する材料に乏しかったのも事実。貴重な実戦の場である以上、戦術の再確認や主力選手の状態チェックを優先したのも当然と言える。

【Q2】
ニュージーランド戦の注目ポイントは? ザッケローニ監督はこの試合をどう位置づけ、なにを得ようとしているのか?

[原山記者]
仮想・ギリシャとの見方もあるが、だいぶ力が落ちる相手に本大会のシミュレーションは望めない。これまで培ってきたものの確認と、選手のコンディションを把握することが最大の目的。長期離脱の可能性がある長谷部誠と内田篤人の代役候補も見極めたい。

[大木記者]
本番モードのメンバー選考からも明らかなように、戦術のベースからディテールまで再確認しつつ、主力クラスのコンディションを見たいという指揮官の思惑が見える。各ポジションに目を移せば、長谷部誠と内田篤人が怪我で不在のなか、誰を代役に立てるかが最大のポイント。ここでアピールに成功すれば、スタメンの可能性がより高まる。

【Q3】
メンバー固定化の是非は? 組織の熟成というメリットと、マンネリというデメリット、どちらが大きいと思うか?

[原山記者]
メリットとデメリットは五分五分。
一般論で言えば、メンバーを固定して組織力を高めることに比重を置くべきなのだろう。世界と比較し個の力で劣るのであれば、なおさらだ。そうした意味でザッケローニ監督は、日本の力量を把握したうえで、現実的なチーム作りをしていると窺える。ただ、代表チームとはむしろ、いかなる戦術にも対応できる優れた個の集合体であるべきで、言い換えれば日本はまだそこまでのレベルに達していないと言える。

[大木記者]
9対1でメリットが大きい。
競争原理が損なわれるとはいえ、組織力や連係を重視する現在の日本にとって、メンバーの固定化はある意味当然の選択か。マンネリによって閉塞感が漂う時期も訪れるが、それを乗り越えてこそ“阿吽の呼吸”が生まれるはず。マンネリの壁をぶち破った時、新たな視界が開けると信じている。

【Q4】
本大会23人枠にサプライズ招集はある?

[原山記者]
希望を言えば「ある」だが、現実的には「ない」だろう。FWで言えば佐藤寿人や大久保嘉人、DFなら田中マルクス闘莉王や中澤佑二など、待望論の根強い選手もいるが、緻密(言い換えれば慎重)な指揮官が、大会直前にこれまで試合に使ったことのない選手を招集するとは考えづらい。

[大木記者]
サプライズの定義にもよるが、一度も招集していない選手が滑り込む可能性は低く、現実的に考えればサプライズ招集はないか。石橋を二度、三度叩いて渡るような慎重居士のザッケローニ監督は、本大会でのあらゆるケースを想定しているはずで、論争が盛り上がりを見せるなか、結局は“見慣れた顔ぶれ”に落ち着くと予想する。

【Q5】
あなたが監督なら、チーム力の底上げのために誰を招集する?

[原山記者]
底上げにつながるかは定かではないが、DFのユーティリティー枠に広島の塩谷司を推したい。現状、伊野波雅彦が務めるこの役割は、言ってみれば火急の事態に備える“便利屋”枠だ。起用の優先順位が低いのなら、より若い選手に託したい。当然、最低限のハードルを超えなければいけないが、今の塩谷ならそのレベルにまで達しているはずだ。

[大木記者]
すでにチームの骨格が出来上がっており、ワールドカップまでの日数も踏まえると、誰を招集しても戦力の底上げになるか未知数。強いて挙げるなら、昨季26ゴールで自身初のJ1得点王に輝いた大久保嘉人(川崎)か。高い得点力に加え、CFとサイドハーフの両方をこなせる点は魅力的に映る。
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