J2首位の松本に対して、「いつも通り」のプレーで勝利に貢献
来季、アジア・チャンピオンズリーグ出場を至上命題とする浦和レッズにとって天皇杯は是が非でも獲りたいタイトルだ。3回戦の相手は、現在J2首位の松本山雅。バリエーション多彩なセットプレーを得意とする松本に対して、浦和はコーナーキックからマウリシオが頭で2発を決め、2-1の逆転勝ちを収めた。
リーグ10節(4月25日)の柏レイソル戦から指揮を執ったオズワルド・オリヴェイラ監督は過密日程を考慮し、それまでのやり方を概ね踏襲する流れで独自色を打ち出せずにいた。しかし、中断期間中の6月下旬から7月上旬までの約2週間、連日2部練習を敢行。インテンシティを高めるフィジカルトレーニングをもとに、粘りのある守備と分厚いサイド攻撃に加え、セットプレーを繰り返した。指揮官は「やってきたことに自信を持ち、さらに歩みを進めるために松本戦は大切な試合だった」と勝利の意味を語るとともに、就任12試合目にしてオリヴェイラ色の一端が表現できた。
そんななか、ロシア・ワールドカップで日本代表として戦った槙野智章と遠藤航が揃って先発出場。槙野は最終ライン3バックの左CB。遠藤は右CBで起用された。
試合後、槙野は「気持ちの面、身体の面で切り替えるのが難しかった」と話す一方、遠藤は「試合から離れているとはいえ、1か月くらい。代表では違うポジションをやっていたが、フィーリングは落ちないので、いつも通りやることを意識した」と自然体だった。
湘南ベルマーレ時代、そして浦和ではミハイロ・ペトロヴィッチ監督時代にやっていた勝手知ったる右CB。遠藤は、「しっかりボールを動かすところと守るところはハッキリできた」とその通りのプレーを見せた。
例えば、守備では19分。ペナルティエリア内に進入した松本・下川陽太のクロスをブロック。松本のサイド攻撃をほぼ封じた。攻撃では7分、26分に興梠慎三へ、38分には武藤雄樹へ相手の守備の隙を突いたロングボールを供給。「自分が持ったら、周りが動いてくれるので、しっかりピンポイントで合わせればと思った。しっかり引いてブロックする相手には、裏の動きで相手を崩し、間延びさせることは重要」と狙いを語った。さらに76分にはCKを頭で流したシュートはポストを叩いたが惜しい場面を作った。
高い危機察知能力を活かした守備と相手の不意を突く攻撃。遠藤が試合後、繰り返し語った「いつも通り」が90分間、表現されていた。
リーグ10節(4月25日)の柏レイソル戦から指揮を執ったオズワルド・オリヴェイラ監督は過密日程を考慮し、それまでのやり方を概ね踏襲する流れで独自色を打ち出せずにいた。しかし、中断期間中の6月下旬から7月上旬までの約2週間、連日2部練習を敢行。インテンシティを高めるフィジカルトレーニングをもとに、粘りのある守備と分厚いサイド攻撃に加え、セットプレーを繰り返した。指揮官は「やってきたことに自信を持ち、さらに歩みを進めるために松本戦は大切な試合だった」と勝利の意味を語るとともに、就任12試合目にしてオリヴェイラ色の一端が表現できた。
そんななか、ロシア・ワールドカップで日本代表として戦った槙野智章と遠藤航が揃って先発出場。槙野は最終ライン3バックの左CB。遠藤は右CBで起用された。
試合後、槙野は「気持ちの面、身体の面で切り替えるのが難しかった」と話す一方、遠藤は「試合から離れているとはいえ、1か月くらい。代表では違うポジションをやっていたが、フィーリングは落ちないので、いつも通りやることを意識した」と自然体だった。
湘南ベルマーレ時代、そして浦和ではミハイロ・ペトロヴィッチ監督時代にやっていた勝手知ったる右CB。遠藤は、「しっかりボールを動かすところと守るところはハッキリできた」とその通りのプレーを見せた。
例えば、守備では19分。ペナルティエリア内に進入した松本・下川陽太のクロスをブロック。松本のサイド攻撃をほぼ封じた。攻撃では7分、26分に興梠慎三へ、38分には武藤雄樹へ相手の守備の隙を突いたロングボールを供給。「自分が持ったら、周りが動いてくれるので、しっかりピンポイントで合わせればと思った。しっかり引いてブロックする相手には、裏の動きで相手を崩し、間延びさせることは重要」と狙いを語った。さらに76分にはCKを頭で流したシュートはポストを叩いたが惜しい場面を作った。
高い危機察知能力を活かした守備と相手の不意を突く攻撃。遠藤が試合後、繰り返し語った「いつも通り」が90分間、表現されていた。
この抜群の安定感にオリヴェイラ監督は「槙野も遠藤も文句の付けどころのない選手。チームはより自信を持ってプレーできた」と称賛するほど信頼度は高い。
ロシアでは残念ながらピッチに立てなかった遠藤。しかし、「次の4年後がどうなっているのか、自分がどういうプレーをできているのか、よりイメージするようになった」と、その視線はすでに将来を見据えている。
さらなる挑戦の始まりとなった松本戦。遠藤航が言う「いつも通り」の先に、必ず、かの地が見えてくる。
取材・文●佐藤亮太(レッズプレス!!)
ロシアでは残念ながらピッチに立てなかった遠藤。しかし、「次の4年後がどうなっているのか、自分がどういうプレーをできているのか、よりイメージするようになった」と、その視線はすでに将来を見据えている。
さらなる挑戦の始まりとなった松本戦。遠藤航が言う「いつも通り」の先に、必ず、かの地が見えてくる。
取材・文●佐藤亮太(レッズプレス!!)