メッシやC・ロナウドだけじゃない! W杯の優勝トロフィーに手が届かなかった名手たち

カテゴリ:国際大会

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年07月02日

ジーコやプラティニやクライフでさえも…。

ブラジルのジーコ(左)やフランスのプラティニ(右)も、結局ワールドカップで優勝トロフィーを掲げることはできなかった。(C)Getty Images

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 ロシア・ワールドカップは、決勝トーナメント1回戦で強豪国が軒並み姿を消す波乱の展開になっている。その初日となった6月30日には、リオネル・メッシとクリスチアーノ・ロナウドの“両巨頭”が大会を去った。アルゼンチンはフランスに3-4、ポルトガルはウルグアイに1-2とそれぞれ敗れ、ベスト16敗退が決まったのだ。

 試合後、両選手は代表での今後について言及しなかった。だが、C・ロナウドはすでに33歳となり、メッシも31歳になった。2022年のカタール大会を迎える頃には、前者が37歳、後者が34歳となっている。ふたりにとってロシア大会が最後のワールドカップとなる可能性は小さくない。

 その場合、メッシとC・ロナウドは、バロンドールを5回ずつ受賞しながらもワールドカップトロフィーと口づけを交わすことなくスパイクを脱ぐことになる。近年のサッカー界を牽引してきたふたりが世界の頂点に立てないとなれば、心を痛めるファンも少なくないだろう。

 ただ、サッカーの歴史に名を残したレジェンドでありながら、ワールドカップで優勝できなかった名手は、過去にも大勢いる。スペインの通信社『EFE』は、そんな8選手を紹介した。
 
◆レオニダス(元ブラジル代表)
「黒いダイヤモンド」の愛称で親しまれたブラジルのレジェンドは、1934年のイタリア大会と1938年のフランス大会に出場。フランス大会では得点王に輝いたが、当時の指揮官が決勝を見据えてレオニダスを温存した準決勝でイタリアに1-2と惜敗。ブラジルはベスト4で姿を消した。

◆フェレンツ・プスカシュ(元ハンガリー代表/元スペイン代表)
年間ベストゴール賞(FIFAプスカシュ賞)にその名が冠されているプスカシュは、ハンガリー代表の一員として臨んだ1954年のスイス大会で決勝まで勝ち進んだが、「ベルンの奇跡」で知られる西ドイツとの決勝に敗れて栄光をつかめず。スペイン国籍を取得して迎えた1962年のチリ大会でもグループリーグ敗退に終わった。

◆アルフレッド・ディ・ステファノ(元アルゼンチン代表/元スペイン代表)
言わずと知れたレアル・マドリーのレジェンドだが、ことワールドカップに関しては運に恵まれなかった。1950年や1954年はアルゼンチンが不参加。スペイン国籍取得後の1958年はそのスペインが予選で敗退し、1962年のチリ大会は、大会前最後の親善試合で負傷したため出場できなかった。

◆エウゼビオ(元ポルトガル代表)
“黒豹”と呼ばれたポルトガル史上最高の選手は、1966年大会で得点王に輝いた。だがチームは、準々決勝で開催国イングランドに敗北。惜しくもベスト4敗退に終わった。

◆ジャンニ・リベラ(元イタリア代表)
1966年のイングランド大会で北朝鮮に敗れる屈辱を味わったが、1970年のメキシコ大会の準決勝、西ドイツとの「20世紀最高の一戦」では、決勝ゴールを挙げて4-3の勝利に貢献した。だが決勝では、ペレ、トスタン、ジャイルジーニョ、リベリーノを擁するブラジルに屈し、当時のアッズーリ(イタリア代表の愛称)とミランを代表する「ゴールデンボーイ」も、ワールドカップを制することはできなかった。

◆ヨハン・クライフ(元オランダ代表)
「トータルフットボール」でオランダが世界を沸かせた1974年の西ドイツ・ワールドカップ、クライフは決勝でフランツ・ベッケンバウアー擁するホスト国に屈して優勝を逃すと、続く1978年大会は出場を辞退。モダンフットボールに欠かせないレジェンドですら、世界の頂点には届かなかった。

◆ミシェル・プラティニ(元フランス代表)
1980年代にファンを魅了したフランスの「将軍」も、「世界王者」には縁遠かった。1978年のアルゼンチン大会はグループリーグ敗退。1982年大会と1986年大会は2大会連続で西ドイツの前に屈した。

◆ジーコ(元ブラジル代表)
「白いペレ」の愛称を持つ元日本代表監督も、黄金のトロフィーには手が届かなかった。1978年大会は2次リーグのアルゼンチン対ペルーの疑惑の一戦(6-0)により、得失点差で決勝に進出できず。「黄金のカルテット」の一員として臨んだ1982年大会も、2次リーグのイタリア戦でパオロ・ロッシのハットトリックに沈んだ。ラストチャンスとして臨んだ1986年大会は、準々決勝でフランスとのPK戦に敗れ、ワールドカップに別れを告げた。

 他にもロベルト・バッジョやジョゼップ・グアルディオラなど、ワールドカップで優勝できなかった名手はたくさんいるが、メッシとC・ロナウドはこれらの偉人たちと同じように、ワールドカップのトロフィーを掲げることなく代表キャリアに終止符を打つのか。それとも4年後のカタールをめざすのか。両選手の決断が注目される。
 
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