「フランスとは力の差がありすぎた」
【6月30日・カザン|決勝トーナメント1回戦 フランス 4-3 アルゼンチン】
死力を尽くしたアルゼンチンだったが、あと一歩及ばずにロシアから去ることになった。
フランスに先制を許し、さらには頼みの綱であるエースのリオネル・メッシが徹底的なマークにあって、苦しめられたアルゼンチンだったが、41分にアンヘル・ディ・マリア、48分にガブリエル・メルカドがゴールネットを揺らし、一度は逆転に成功した。
しかし、アルゼンチンは課題の守備陣がここで脆くも崩れ去る。57分にパンジャマン・パバーノ、64分と68分にキリアン・エムバペに立て続けにゴールを奪われ、差を広げられていった。
その後、93分にセルヒオ・アグエロがゴールを決めたが、反撃もそこまで……。最終スコアは1点差だったが、アルゼンチンは内容でフランスに文字通りの力負けを喫する格好となった。
試合後、この死闘の模様を伝えたアルゼンチンの全国紙『Ole』は、「一時代の終わり」と冷静に敗戦の模様を伝えている。
死力を尽くしたアルゼンチンだったが、あと一歩及ばずにロシアから去ることになった。
フランスに先制を許し、さらには頼みの綱であるエースのリオネル・メッシが徹底的なマークにあって、苦しめられたアルゼンチンだったが、41分にアンヘル・ディ・マリア、48分にガブリエル・メルカドがゴールネットを揺らし、一度は逆転に成功した。
しかし、アルゼンチンは課題の守備陣がここで脆くも崩れ去る。57分にパンジャマン・パバーノ、64分と68分にキリアン・エムバペに立て続けにゴールを奪われ、差を広げられていった。
その後、93分にセルヒオ・アグエロがゴールを決めたが、反撃もそこまで……。最終スコアは1点差だったが、アルゼンチンは内容でフランスに文字通りの力負けを喫する格好となった。
試合後、この死闘の模様を伝えたアルゼンチンの全国紙『Ole』は、「一時代の終わり」と冷静に敗戦の模様を伝えている。
同紙は「夢からの悪夢」と、土壇場で勝ち越したナイジェリア戦の3日後の敗戦に肩を落としながらも、「メッシがメッシでなかったし、フランスとはレベルの差がありすぎた」とレポート。さらに世代交代の重要性を訴えた。
「このショッキングな出来事で、アルゼンチンは、その歴史を紡いできた戦士とお別れを告げる時を迎える。マスチェラーノ、アグエロ、イグアイン、バネガ、そしてメッシはこれからどうなるだろう? 偉大なプレーヤーにして、代表の顔であり、歴史的にも名を残し、世界から尊重されたこの世代とも、さよならをしなくてはならない。実際、マスチェラーノは引退を決めた」
さらに『Ole』は、31歳となったメッシの代表における去就についても言及している。
「メッシはどうするべきか? 彼はいまだ偉大なクラックで、現代表の一番の選手だが、今回も『アルビセレステ(※アルゼンチン代表の愛称)』のために何も成し遂げられなかった。代表を続けることを望む声は多いが、もはやこの問題は彼にしかわからない。一つ確実なことはメッシを代表とする水と白に染まった黄金世代が終焉したということだ」
今大会は、グループリーグ敗退の危機をくぐり抜けたアルゼンチンだが、決勝トーナメント1回戦であっさりと力尽きた。はたして、彼らはこの敗北を機に歴史的な転換期を迎えることになるのだろうか。