開始早々に退場者を出したものの、やはりコロンビアはコロンビアだった。
 
　個の能力は圧倒的で、日本は何度か危ない場面を作られ、39分には同点に追いつかれている。結果的に大迫勇也の決勝ヘッドで突き放し、日本が２－１の勝利を挙げたが、その勝敗に関係なく、日本の壁の下を通して決めたファン・フェルナンド・キンテーロの直接FKは紛れもないゴラッソだった。海外メディアやSNSを通して世界中から称賛の声が挙がっている。
 
　米スポーツ専門チャンネル『Fox Sports』は「なんてこしゃくなフリーキックだろう！　キンテーロの才能が凝縮されている」と称え、米ネットワーク『CBS Sports』も「駆け引きの醍醐味があったシーン。あそこを狙われては日本のゴールキーパーも厳しい」と評した。さらには元コロンビア代表の伝説的MF、カルロス・バルデラーマも言及。ツイッターで「すごいゴラッソだ！」と綴った。
 
　そして『CBS Sports』は一般のファンによるツイートの賛辞をまとめた。
 
「フリーキックの天才だね、キンテーロは」
「あんなトリッキーなのが綺麗に決まるなんて、驚愕の一撃だよ」
「少ないチャンスで賭けに出たのがスゴイ」
「タイミングが完璧！」
「引き分けていればもっと価値が高くなったのに……」
 
　日本に敗れてやや影に隠れた感は否めないが、正真正銘のファインゴールだったのは間違いない。