22歳の俊英が王者の牙城を突き崩す!
【6月17日・モスクワ|グループF ドイツ 0-1 メキシコ】
現地時間6月17日、4日目に突入したロシア・ワールドカップでは、前回大会の覇者ドイツが登場。北中米・カリブ海地区代表のメキシコとの一戦は、スペクタクルで非常に見応えのあるゲームとなった。
最初の15分間は、ヨシュア・キミッヒのいる右サイドを中心に、ドイツが慎重かつダイナミックな攻撃でメキシコ・ゴールに襲い掛かる展開が続いた。1トップのティモ・ヴェルナーや、W杯の舞台に滅法強いトーマス・ミュラーらが果敢にボックス内に進入し、その外側からはトニ・クロースの中距離砲も飛び出す。
怪我からの復帰を果たし、最後尾で抜群の安定感を見せるマヌエル・ノイアーを含め、世界王者がその貫禄を知らしめるかのような、そんな序盤戦だった。
現地時間6月17日、4日目に突入したロシア・ワールドカップでは、前回大会の覇者ドイツが登場。北中米・カリブ海地区代表のメキシコとの一戦は、スペクタクルで非常に見応えのあるゲームとなった。
最初の15分間は、ヨシュア・キミッヒのいる右サイドを中心に、ドイツが慎重かつダイナミックな攻撃でメキシコ・ゴールに襲い掛かる展開が続いた。1トップのティモ・ヴェルナーや、W杯の舞台に滅法強いトーマス・ミュラーらが果敢にボックス内に進入し、その外側からはトニ・クロースの中距離砲も飛び出す。
怪我からの復帰を果たし、最後尾で抜群の安定感を見せるマヌエル・ノイアーを含め、世界王者がその貫禄を知らしめるかのような、そんな序盤戦だった。
だが、15分をまわったあたりから少しずつメキシコが反撃を開始する。いつしかドイツの流麗なパス回しによるアタックのあとには、必ずメキシコの鋭いカウンターがセットでついてくるようになり、そのカウンターは時間の経過とともに、精度と迫力を増していった。
そして35分、ついにスコアが動く。歓喜の雄叫びが上がったのは、メキシコのサポーターが陣取るエリアだった。
自陣でサミ・ケディラからボールを奪ったCBのエクトル・モレーノが、前線のハビエル・エルナンデスに縦パスを送る。J・エルナンデスはまず、アンドレス・グアルダードとのワンツーでマッツ・フンメルスのマークを剥がすと、左サイドを猛然と駆け上がってきたイルビング・ロサーノへパス。今大会のブレイク候補にも挙げられている22歳は、トラップでメスト・エジルをかわし、力強い右足のシュートで名手ノイアーの右を破った。
後半は、ドイツがまさしく捨て身の攻撃に出る。MFのケディラ、左SBのマルビン・プラッテンハルトをベンチに下げ、ふたりのFW、マルコ・ロイスとマリオ・ゴメスを投入。だが、肝心のフィニッシュの部分で精度を欠き、なかなかゴールが奪えない。
一方のメキシコは、攻められながらも機を見てカウンターを繰り出しつづけた。圧巻の推進力でたびたびドイツ・ゴールに迫ったミゲル・ラジュンに、あと少しのシュート精度が備わっていれば、さらに2点は追加できていたかもしれない。
アディショナルタイムの3分間、ドイツはGKのノイアーまでもがメキシコ陣内に攻め上がる全員攻撃に打って出たが、最後までメキシコ守備陣の牙城を崩すことはできなかった。
0-1、王者ドイツ敗れる――。グループFは波乱の幕開けとなった。
そして35分、ついにスコアが動く。歓喜の雄叫びが上がったのは、メキシコのサポーターが陣取るエリアだった。
自陣でサミ・ケディラからボールを奪ったCBのエクトル・モレーノが、前線のハビエル・エルナンデスに縦パスを送る。J・エルナンデスはまず、アンドレス・グアルダードとのワンツーでマッツ・フンメルスのマークを剥がすと、左サイドを猛然と駆け上がってきたイルビング・ロサーノへパス。今大会のブレイク候補にも挙げられている22歳は、トラップでメスト・エジルをかわし、力強い右足のシュートで名手ノイアーの右を破った。
後半は、ドイツがまさしく捨て身の攻撃に出る。MFのケディラ、左SBのマルビン・プラッテンハルトをベンチに下げ、ふたりのFW、マルコ・ロイスとマリオ・ゴメスを投入。だが、肝心のフィニッシュの部分で精度を欠き、なかなかゴールが奪えない。
一方のメキシコは、攻められながらも機を見てカウンターを繰り出しつづけた。圧巻の推進力でたびたびドイツ・ゴールに迫ったミゲル・ラジュンに、あと少しのシュート精度が備わっていれば、さらに2点は追加できていたかもしれない。
アディショナルタイムの3分間、ドイツはGKのノイアーまでもがメキシコ陣内に攻め上がる全員攻撃に打って出たが、最後までメキシコ守備陣の牙城を崩すことはできなかった。
0-1、王者ドイツ敗れる――。グループFは波乱の幕開けとなった。