電撃退任したジネディーヌ・ジダンの後任人事、エースのクリスチアーノ・ロナウドの去就問題、ブラジル代表ネイマールへの関心。この夏のレアル・マドリーの動きには大きな注目が集まっている。

　ポルトガルやスペインのメディアは６月７日、マドリーとC・ロナウドの蜜月関係の終わりが近いと報じた。９年に渡ってマドリーを支えてきたC・ロナウドが退団することになれば、クラブはネイマールの獲得に動くのだろうか。

　だが、クラブでC・ロナウドと、代表でネイマールとチームメイトのマルセロは、いずれにしてもC・ロナウドの存在がネイマール加入を阻むわけではないとした。
 

　スペイン紙『Marca』によると、マルセロは「クリスチアーノはマドリーのオーナーじゃない。彼がいるからネイマールが（マドリーに）来られないわけじゃないよ」と述べている。

「すべての選手が、クリスチアーノが残ることを支持している。だけど、ネイマールにもつねに扉は開かれている。僕は、世界最高の選手たちはだれもがマドリーでプレーすべきだと思っている。２、３年前にも言ったけど、いつかネイマールはマドリーでプレーするはずだよ」

　またマルセロは、「僕はバロンドールやFIFAベストイレブンがなにを基準に決められているのか、いまも分からないんだ。国際大会を含めたタイトルの数なのか、クラブでのシーズンなのか、生まれつきのルックスなのか…誰か知っていたら教えてよ」とコメント。どのように“世界最高の選手”が決められているのか、その選考基準に疑問符をつけている。

「ここまでの傾向で言えば、シーズンが基準だと思う。であれば、僕にとってはクリスチアーノこそが世界最高の選手だ。そして、ネイマールには明るいキャリアが待っている。必ず彼は（C・ロナウドに）並ぶだろう」

　マルセロの言った通りになるとして、そのときネイマールはどのクラブのユニホームを着ているのだろうか。バロンドールの獲得を最大の目標に掲げるネイマールだけに、マルセロが言う「いつか」が2018‐2019シーズンにならないとも限らない。