[Ｊ１リーグ14節]柏１－２川崎／５月12日／三協Ｆ柏
 
　川崎が14節のアウェー柏戦を制し、連敗を２で止めた。
 
　１－１で迎えた90＋２分、途中出場の鈴木雄斗が豪快なヘディングシュートを沈めて２－１の逆転勝利。鬼木達監督はフラッシュインタビューで試合を振り返り、「先制されて厳しいゲーム展開になりましたが、『ここから巻き返そう、俺たちはこのままじゃない』と話して、本当に選手たちがよくやってくれました」と奮闘した選手たちを称えた。
 
　さらに指揮官は、Ｊ１初出場で初ゴールを挙げた鈴木について、「練習からすごく良かったですし、今日は頭でしたが、足下のシュートも良かったので、とにかく勢いのある選手をと思って入れました」とコメントし、この日のヒーローが、普段のトレーニングから好パフォーマンスを披露していたと明かした。
 
　川崎は、前節まで２試合連続の無得点と自慢の攻撃陣が沈黙していたが、柏戦では２得点と復調。しかも、コンディションを見極めて起用した指揮官の采配に、選手が結果で応えた最高の形だ。この勝点３は、チームが勢いを取り戻す節目になり得るだろう。

「本当に気持ちのこもった良いゲームをやってくれました。選手たちにも言いましたが、ここから巻き返すんだという、そういうゲームを続けていきたい」

　力強く語った鬼木監督の目には、闘志がみなぎっていた。おそらく選手たちの心にも、その熱い想いは伝わっているはずだ。