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大迫も成す術なく…拙守が命取りとなったケルン、終盤で粘るもトドメを刺されて2部降格決定

カテゴリ:ワールド

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年04月29日

ビッテンコートの2ゴールで光明が差すも…

時折、見事なサッカーで上位チームを撃破することもあった後半戦のケルンだが、その勢いも長続きせず、ついに運命の瞬間を迎えた。大迫も悪い流れを変えることはできなかった。 (C) Getty Images

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 4月28日(現地時間)、ブンデスリーガ第32節が行なわれ、ケルンは2-3でフライブルクに敗れ、2節を残して2011-12シーズン以来の2部リーグ降格が決定した。
 
 残留のためには、残り3試合全てに勝利した上で、ライバルたちの敗戦を祈るしかないという厳しい状況に追い込まれた最下位ケルン。引き分けすら許されない16位フライブルクとのアウェーマッチで、大迫勇也は2試合ぶりに先発出場を果たした。
 
 必勝を期すケルンは、立ち上がりに攻勢に立ってホームチームのゴールに迫る。9分には2列目左で試合開始を迎えた大迫を起点とした攻めから、ビッテンコートがファーストシュートを放つ。
 
 その姿からは気迫が感じられるも、一方でやや攻め急いでいる感も。そして攻勢は長続きせず、すぐにフライブルクがボールを握るようになり、11分にはペーターゼンの抜け出しからフランツ、クラインディーンストが続けて得点機を迎える。
 
 これは活かせなかったホームチームだが、そこから立て続けにチャンスを作り出し、14分、ギュンターの左からのクロスを、ニアでペーターゼンが頭で軌道を変え、ゴール右隅に流し込んで先制点を奪った。
 
 あっさりとリードを奪われたケルン。相手のドリブルを止められず、スペースに先に走り込まれ、シュートへの対応も遅れるなど、常に後手を踏む守備で防戦一方に……。また相手のプレッシャーを受け、危険な位置で凡ミスを犯して自らピンチを招いたりもした。
 
 22分にはペーターゼンにドリブルでの侵攻を許し、ペナルティーエリアに入ったところでヘーガーが倒してPK判定。リードを広げられるかと思われたが、GKホルンがギュンターのキックを完全に読んでキャッチし、この窮地を切り抜けた。
 
 ケルンは攻撃では、26分にテロッデが2人のDFに寄せられながら頭で、28分には大迫がエリア手前で振り向きざまに、それぞれシュートを放ったが、前者はわずかに枠を外れ、後者はDFにブロックされた。
 
 ボールポゼッションでは相手を上回り、時折チャンスを作るケルンだが、ルーズボールを拾うことができないために攻撃は単発となり、フライブルクのような波状攻撃を見せることができない。大迫はボールを持てば強さと正確さを示すも、その回数はあまりに少なかった。
 
 フライブルクが5連敗中で、5試合ぶりに得点を奪ったチームとは思えないぐらいにリラックスして効果的な攻撃を次々に披露する姿が印象的だった前半は終了。そして後半開始後も、ホームチームは優勢に試合を進めていく。
 
 52分、ケルンは相手GKシュボロウのロングキックから、競ったCBマローの頭を経て流れてきたボールを、CBハインツとホルンがお見合いするかたちとなり、そこに割り込んだペーターゼンにボールを奪われ、無人のゴールに流し込まれてしまった。
 
 あまりに痛すぎる2失点目……。残り時間で最低3ゴールを奪う必要があるケルンは気を取り直して反撃に転じ、56分には、CKから大迫がニアでヘディングシュートを放つと、マーカーの手にボールが当たったようにも見えたが、これはノーファウルと判定される。
 
 敵陣で長く試合を進めながらも、選手の動きが少なく、効果的にボールを動かせず、フライブルクが形成した守備ブロックを崩すことができないケルン。逆に相手のカウンターを受け、66分には左サイドを立て続けに攻略されてゴールを脅かされた。
 
 79分、ストレスの溜まる状況のなかで奮闘していた大迫がピサーロと交代。前線の枚数を増やしてゴールを狙っていったケルンは、82分にCBメレが右サイドから上げたクロスを、ファーサイドのビッテンコートがダイレクトボレーで合わせて1点を返す。
 
 さらに87分、中盤でのパスカットから、右サイドのリッセが上げたクロスをビッテンコートが今度は頭で合わせて2点目。直後に迎えた大ピンチでは、ハベラーのシュートをホルンが、ヘラーが詰めたボールをゴールライン上でマローがブロックしてゴールを許さない。
 
 逆転の望みを懸けて突入した3分間のアディショナルタイム、ピサーロにビッグチャンスが訪れるもボールは枠内に転がらず、逆にフライブルクのFKでは、コッホの頭での折り返しをヘラーに詰められ、トドメを刺された。
 
 前回対戦の15節では、後半アディショナルタイムに2点を奪われて大逆転負け(3-4)という悪夢を味わわされた相手に、今回は残留争いで引導を渡されたケルン。後半戦は調子を上げて降格圏脱出も十分に可能と思われたが、結局、“順当”な結果に甘んじることとなった。
 
 なお、もうひとつの降格圏内チームであるハンブルクは、15位ヴォルフスブルクを敵地で3-1と破り、こちらはライバルとの勝点差を2まで縮めて残り2試合に望みを繋いでいる。
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