クリスチアーノ・ロナウドがまたしてもゴラッソを決めた。
 
　現地時間４月８日のリーガ・エスパニョーラ31節、レアル・マドリーvsアトレティコ・マドリーのダービーマッチ。試合は白熱の攻防が繰り広げられ、１－１の痛み分けに終わったが、マドリーの先制点を奪ったのがCR７だった。53分、左サイドからのガレス・ベイルのクロスをファーサイドで待ち受け、右足で豪快なダイレクトボレーを叩き込んだのだ。
 
　クロスが高く舞い上がった瞬間、ファンの脳裏に蘇ったのはその５日前の鮮烈な記憶だろう。チャンピオンズ・リーグ準々決勝第１レグのユベントス戦で、ダニエル・カルバハルの右サイドからのクロスを強烈なバイシクルショットでねじ込んだ伝説の一撃だ。世界中のファンやメディア、そしてサッカー界の名手たちからも賛辞が届いた。

 

　２試合連続のオーバーヘッドゴールは拝めなかったが、どうやら今後、増えていきそうなムードを漂わせている。マドリード・ダービーを目前に控え、クラブの公式ツイッターが公開した動画の中で、なんとＣ・ロナウド自身がユーベ戦の歴史的ゴールをものの見事に“再現”しているのだ。スペイン語で「もう一度」という短文が添えられ、フォーメーション練習の映像が流れる。右サイドからカルバハルがクロスを送ると、Ｃ・ロナウドは同じような位置から豪快なバイシクルを蹴り込んで見せた。
 
　当然、ファンの熱狂が再燃。再生回数はあっという間に200万回を超え、称賛のメッセージが続々と書き込まれた。「完全な再現だ！」「あの衝撃がふたたび蘇ったよ」「デジャブを見てるのか？」「ブラボー、本当に美しい！」「彼こそがゴールの巨人」「これからもたくさんチレーナ（オーバーヘッド）を決めてくれそうだね」といった調子だ。
 
　観る者のハートをがっちり掴んで離さない千両役者、Ｃ・ロナウド。今後も数え切れないくらいのスーパーゴラッソを披露してくれるはずだ。