だれもが敗戦を覚悟する中で起きたミラクル。
現地時間3月31日に実施されたリーガ・エスパニョーラ30節、セビージャ対バルセロナの一戦には、だれもが予想できない結末が待っていた。
ハムストリングに違和感を覚え、アルゼンチン代表の2試合(イタリア戦とスペイン戦)を欠場したリオネル・メッシはベンチスタート。バルサのエルネスト・バルベルデ監督は、右にウスマンヌ・デンベレ、中央にルイス・スアレス、左にフィリッペ・コウチーニョの3トップを前線に配した4-3-3システムを採用してきた。
一方、ホームのセビージャは、ヴィンチェンツォ・モンテッラ監督就任後のチームで重要な役割を担ってきた右MFのパブロ・サラビアが、累積警告により出場停止。この試合で久々に怪我から復帰したヘスス・ナバスがその代役を務めた。
ハムストリングに違和感を覚え、アルゼンチン代表の2試合(イタリア戦とスペイン戦)を欠場したリオネル・メッシはベンチスタート。バルサのエルネスト・バルベルデ監督は、右にウスマンヌ・デンベレ、中央にルイス・スアレス、左にフィリッペ・コウチーニョの3トップを前線に配した4-3-3システムを採用してきた。
一方、ホームのセビージャは、ヴィンチェンツォ・モンテッラ監督就任後のチームで重要な役割を担ってきた右MFのパブロ・サラビアが、累積警告により出場停止。この試合で久々に怪我から復帰したヘスス・ナバスがその代役を務めた。
お互いにチャンピオンズ・リーグ準々決勝(第1レグ)を数日後に控えた難しい一戦、先制したのはセビージャだった。36分、右のJ・ナバスから逆サイドにふられたボールをホアキン・コレアが中央に折り返す。これをゴール前でフリーになっていたフランコ・バスケスが左足で流し込んだ。
さらに50分、そのセビージャに追加点が生まれる。セルヒオ・エスクデロのシュートはGKマルク=アンドレ・テア・シュテーゲンの好守に止められたものの、そのこぼれ球をルイス・ムリエルがシュート。これがサミュエル・ウンティティに当たってバルサ・ゴールに吸い込まれた。
その5分後にもセビージャはJ・ナバスがDFラインの裏に抜け出しビッグチャンスを作るが、この攻撃がバスケスのシュートミスによって途切れると、バルサはたまらずメッシを投入する。
エースの復帰はバルサ攻撃陣の流れを途端にスムーズにし、敵地サンチェス・ピスファンの雰囲気をもガラリと変えた。だが、それも長くは続かず、むしろセビージャのカウンターが冴え渡る。2点目を挙げたムリエルや、後半からピッチに立ったミゲル・ラジュンやノリートが、前掛かりになったバルサ守備陣の背後を巧みに突き、立て続けにバルサ・ゴールを脅かした。
ボールはバルサが支配しながらも、ペースを握っているのはセビージャ。そんな状況のまま時計の針は87分を回る。スコアは2-0――。88分にCKからスアレスの身を投げ出すようなボレーシュートが決まっても、多くの人はまだホームチームの勝利を確信していただろう。
奇跡が起きたのは、その1分後だった。左サイドに流れたコウチーニョが緩やかなパスをマイナス方向に転がすと、後方から勢いよく走り込んできたメッシが左足を一閃! ボールは名手セルヒオ・リコが懸命に伸ばした右手を弾き飛ばし、セビージャ・ゴールに突き刺さったのだ。
静まり返ったスタジアムで、喜びを爆発させるバルサの選手たち。ほんの数分前までだれもがセビージャの勝利を確信していた試合は、結局2-2のドローに終わった。
ドラマティックな結末を演出し、見事なまでにチームを敗戦のピンチから救ってみせたメッシ。このエースの異次元のプレーにより、バルサは昨シーズンから続くリーガの無敗記録を「37」に伸ばし、無敗優勝へと望みをつないだ。
さらに50分、そのセビージャに追加点が生まれる。セルヒオ・エスクデロのシュートはGKマルク=アンドレ・テア・シュテーゲンの好守に止められたものの、そのこぼれ球をルイス・ムリエルがシュート。これがサミュエル・ウンティティに当たってバルサ・ゴールに吸い込まれた。
その5分後にもセビージャはJ・ナバスがDFラインの裏に抜け出しビッグチャンスを作るが、この攻撃がバスケスのシュートミスによって途切れると、バルサはたまらずメッシを投入する。
エースの復帰はバルサ攻撃陣の流れを途端にスムーズにし、敵地サンチェス・ピスファンの雰囲気をもガラリと変えた。だが、それも長くは続かず、むしろセビージャのカウンターが冴え渡る。2点目を挙げたムリエルや、後半からピッチに立ったミゲル・ラジュンやノリートが、前掛かりになったバルサ守備陣の背後を巧みに突き、立て続けにバルサ・ゴールを脅かした。
ボールはバルサが支配しながらも、ペースを握っているのはセビージャ。そんな状況のまま時計の針は87分を回る。スコアは2-0――。88分にCKからスアレスの身を投げ出すようなボレーシュートが決まっても、多くの人はまだホームチームの勝利を確信していただろう。
奇跡が起きたのは、その1分後だった。左サイドに流れたコウチーニョが緩やかなパスをマイナス方向に転がすと、後方から勢いよく走り込んできたメッシが左足を一閃! ボールは名手セルヒオ・リコが懸命に伸ばした右手を弾き飛ばし、セビージャ・ゴールに突き刺さったのだ。
静まり返ったスタジアムで、喜びを爆発させるバルサの選手たち。ほんの数分前までだれもがセビージャの勝利を確信していた試合は、結局2-2のドローに終わった。
ドラマティックな結末を演出し、見事なまでにチームを敗戦のピンチから救ってみせたメッシ。このエースの異次元のプレーにより、バルサは昨シーズンから続くリーガの無敗記録を「37」に伸ばし、無敗優勝へと望みをつないだ。