日本は23日、ロシア・ワールドカップ２戦目のセネガル戦を想定し、同じアフリカ勢のマリと対戦した。結果は中島翔哉の後半アディショナルタイム弾で引き分け。相手の個の力に翻弄された。
 
　本番に向けて大きな不安を残す一戦に、多くの選手が問題点について言及。原口元気（デュッセルドルフ）もその戦いぶりに危機感を覚えたひとりだ。
 
「引いてボールを受ける役割をしても良かった。あまりにも裏への意識が高くなっていたので、メリハリは付けたいなと思っていました」と試合に出た際に明確なイメージを持っていたなかで、原口に最後まで出場機会は巡ってこなかった。ただ、ピッチサイドから見ているだけでも、多くの収穫はあったと話す。
 
　とりわけ、背番号８が感じたのは相手の身体能力の高さだ。

「プレーをした人にしか分からないかもしれないけど、スピード感や足の長さは見ているだけでも感じるものがあった」

　アフリカ特有の身体能力がどのような次元にあるのかを、目の当たりに出来た点はプラスだったと言う。
 
「アフリカ勢とやるのは僕らも初めてで、難しいところはあった。なので、マリ戦はまったく無駄なものではなかった」とは原口の言葉。本番に向け、多くのやらなければいけない点を再確認したのは間違いない。
 
「昨日、コロンビアもフランスに勝っているし、そういう相手からポイントを取れる方法を考えないといけない。ちゃんと現実を見てやっていかないといけない」と語った原口は、仮想ポーランドのウクライナ戦でどのような学びを得るのだろうか。

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