ベジクタシュは効果的な攻撃を仕掛けたが…
3月14日(現地時間)、チャンピオンズ・リーグ(CL)決勝トーナメント1回戦の第2レグが行なわれ、バイエルンが3-1でベジクタシュを下し、合計スコア8-1で準々決勝進出を果たした。
第1レグでは序盤にベジクタシュが凡ミスから決定機阻止のファウルで数的不利を負ってしまい、ホームのバイエルンは一方的な展開から5点を奪い、ほぼ次ラウンド進出を確定させていた。
しかし、バイエルンは敵地でのリターンマッチでもメンバーを落とすことなく臨み、試合開始から1分でアラバが左サイドを抜け出してクロスを入れ、ビダルがフリーでヘディングシュートを放つという決定機を作り出した。
第1レグでは序盤にベジクタシュが凡ミスから決定機阻止のファウルで数的不利を負ってしまい、ホームのバイエルンは一方的な展開から5点を奪い、ほぼ次ラウンド進出を確定させていた。
しかし、バイエルンは敵地でのリターンマッチでもメンバーを落とすことなく臨み、試合開始から1分でアラバが左サイドを抜け出してクロスを入れ、ビダルがフリーでヘディングシュートを放つという決定機を作り出した。
対するベジクタシュは、挽回は難しい状況ながらもホームで積極的な姿勢を見せ、再三バイエルン陣内の深くまで侵入してゴール前にボールを運んでいく。12分には右からのクロスをヴァグネル・ラブが頭で合わせてファーストシュートを放った。
しかし、バイエルンは決定的な場面は作らせず、逆に攻撃では16分にビダルからのスルーパスでリベリが抜け出して好機を迎える。これはDFにシュートを阻まれるも、その1分後、ピッチを広く使ったパスワークから、ミュラーが右から入れたクロスをチアゴが左足のボレーで合わせてゴールネットを揺らした。
早くもゴールを奪ったバイエルンは、この試合ではあまり無理をせず、守備では猛烈なプレッシャーをかけることなく、攻撃でも強引に攻め入るよりも、空いたスペースやフリーの選手をうまく使って効率的に相手ゴールに迫っていく。
ベジクタシュはカレスマらが多くのシュートを放ち、バイエルンはCKからフンメルス、ボアテングがフリーで頭で合わせたが、いずれも決まらず、そのまま前半を終了。バイエルンはリードして折り返したが、31分にチアゴが左足を痛めてハメスとの交代を余儀なくされるというアクシデントに見舞われている。
後半開始直後、アウェーチームは立ち上がりから敵陣に攻め入り、ラフィーニャが右からクロス。これをGKトルガが弾くも、ボールは寄せていたギョクハン・ギョニュルにはね返ってゴールラインを割ってしまう。
バイエルンは労せずにリードを広げたが、これでやや精神的にも緩みが出たのか、前半以上にベジクタシュの攻勢を許し、たびたびシュートを浴びる。そして58分、自陣であっさりパスをカットされ、ビダルとGKウルライヒが寄せたものの、ヴァグネル・ラブにゴールに流し込まれて、ついに失点を喫した。
ベジクタシュはこれで勢い付き、ホームの大観衆の後押しを受けて猛攻を仕掛ける。60分にはオウズハンが簡単にペナルティーエリアに侵入し、彼の入れたクロスにムスタファが絶好のタイミングで合わせたが、決定的なシュートはウルライヒに当たって枠を外れた。
しばらくベジクタシュの攻勢は続いた後、バイエルンも持ち直して攻勢に転じたが、ホームチームのDF陣はこれにしっかり対応。そこから試合は、膠着した状態で終盤に突入していった。
ポゼッションではバイエルンが上回りながら、ベジクタシュはしっかりボールを繋いでエリア内まで攻め入り、レンスやカレスマが惜しいシュートを放つなど、バイエルンより効果的なプレーを披露していく。しかし、次の1点を奪ったのはアウェーチームだった。
84分、左サイドからの攻めからハメスの縦パスで抜け出したアラバがクロス。スライディングで防ごうとしたDFに当たって浮き上がったボールを、交代出場のヴァーグナーがフリーで難なく胸で押し込んで追加点を奪った。
それでもベジクタシュはゴールを求めてバイエルンをゴール前に釘付けにしたが、タリスカの2本のシュートはゴールマウスを捉えられず、点差を縮めることは叶わずに試合終了を迎えた。
バイエルンは本来の相手を圧倒するプレーを見せることはなかったが、しっかり結果を出して7シーズン連続のベスト8入り。悲願の欧州制覇に向けて、また一歩前進した。