「最大の落胆はなにか?」と問われたパリSG会長は、フラストレーションを隠さずに…

カテゴリ:メガクラブ

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年03月07日

「そのときではない」と監督交代はひとまず否定。

試合後、思わず顔を覆ったアル・ケライフィ会長(中央)。投資額に見合った結果は、いつになったら得られるのか…。(C)Getty Images

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 ネイマールを故障で失ったパリ・サンジェルマンは、奇跡の逆転突破を成し遂げられなかった。現地時間3月6日、チャンピオンズ・リーグ(CL)決勝トーナメント1回戦の第2レグで、レアル・マドリーにホームで1-2で敗れ、2試合合計2-5でベスト16敗退が決まった。

 それでもウナイ・エメリ監督は、パリSGがいつかヨーロッパを制覇すると信じている。『ESPN』によると、指揮官は試合後、「我々全員が早くこの大会で優勝したいと望んでいる。忍耐強く続け、優勝できるチームを作る」と語った。

「私はこのチームがCLを制覇できると確信している。サポーターはいつか必ずパリSGがこの大会で優勝するところを目にするだろう」

 そのうえでエメリ監督は、「マドリー相手に敗れたことは落胆じゃない。だが、ベスト16敗退は失望だ。鍵となったのは第1レグだった。80分までは彼らよりうまくやっていたのだからね」と、敵地での初戦で逆転負けを喫したことを悔やんだ。

 
 いずれにしても、パリSGは悲願を成し遂げることができなかった。フットボール史上最高額でネイマールを獲得し、同様に多額の資金を投じてキリアン・エムバペを手に入れたにもかかわらず、だ。

 当然ながら、以前から囁かれるエメリ監督の進退への影響も避けられない。ただ『ESPN』は、ナセル・アル・ケライフィ会長がフランス紙『L'Equipe』で「いまはそのときではない」と述べるにとどまったと伝えている。

「クラブ内のだれもが今回の敗戦に動揺している。いまはなにを変えるべきかを考えるために、少し冷静にならなければ」

 アル・ケライフィ会長が失望しているのは確かだろう。「最大の落胆はなにか」と問われた同会長は、「敗退したことと一部選手の反応だ」と、フラストレーションを隠さなかった。

「我々はまったく満足していない。この結果には、とても落胆している。前半は支配した。だが1点が足りなかった。前半に1点入っていれば試合は変わっていた。マルコ・ヴェッラッティの退場で試合が壊れてしまったね。クラブとサポーターのために、さらに全力を尽くしていくよ」

 たしかにパリSGは、いつか欧州王者になるかもしれない。だが監督を含め、そのときのメンバーの中に、いまのチームの人間はどれだけいるのだろうか。
 
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