[Ｊ１リーグ２節]名古屋１－０磐田／３月３日／豊田ス
 
　昨季６位に躍進した磐田が、苦しんでいる。０－３で敗れた開幕の川崎戦に続き、２節の名古屋戦でも０－１の黒星。２試合を終えて１ゴールも挙げられず、最下位に沈んでいるのだ。
 
　それでも磐田の名波浩監督は、名古屋戦後のフラッシュインタビューで前を向いた。
 
「結果的に（開始８分の）あの失点が重たくなったが、前向きに相手の穴を突き続けるというミッションを、クリアではないけど、やり抜こうとしてくれた。後半は前半よりもゴールに向かって行く姿勢は圧倒的にあったので、そこは評価したい」
 
　指揮官の言う通り、１点ビハインドで迎えた後半は磐田が主導権を握り、何度もチャンスを作っていた。コンビネーションで右サイドを崩す場面があれば、一本の縦パスでＧＫとの１対１を作りだすなど、バリエーションの多彩さも披露していた印象だ。
 
　名波監督が収穫に挙げたのもその点で、「ＧＫと１対１になったシーンやなりかけたシーンが３度、４度とあったので、そこを突き続ければこじ開けられたと思う」と攻撃面での進歩を実感している。あとは、「シュートの精度も含めてもう少し突き詰めなければいけなかった」という反省点をいかに改善していくかだ。
 
　一方で、心配なのは守備面だろう。リーグ最少失点の昨季と打って変わり、今季は２試合ともに簡単に前半に失点している。「先に失点する試合は少なかった」（名波監督）という昨季の感覚をいち早く取り戻し、チームを軌道に乗せたいところだ。

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