「ボールを持てているのか、持たされているのか」
清水と岐阜のトレーニングマッチが2月8日、鹿児島県鹿児島市のふれあいスポーツランドで行なわれた。45分×3本のゲームは1本目こそ0-0のスコアレスドローで終了したものの、2本目は4-0で清水が、3本目は1-0で岐阜が勝利した。
岐阜は1、2本目を主力と考えられるメンバー中心に4-3-3で挑んだ。試合開始直後からパスがよく回り、同サイドを徹底的に突いていく攻撃で守備網を一方に引き寄せては、大きくサイドチェンジ。昨季と変わらぬ“大木スタイル”で押し込み、GKを除く10人が敵陣に入るシーンも珍しくなかった。
またボールを奪われればすぐさまプレスを掛けて奪い返す。前線から連動してハメる戦術も形になっており、ポゼッションとハイライン・ハイプレスを融合したサッカーがJ1にも通用することを示した格好となった。
ただ、ゴールが遠い。ファイナルサードのアイデアや打開力に乏しく、清水に冷や汗をかかせるようなチャンスをほとんど作れない。最終ラインの前にわずかながらあるスペースに縦へと入れるボールも少なく、「回しているだけ! 構わなくていいよ!」と清水側から辛辣な声すら飛んでいた。
インサイドハーフとしてピッチに90分間立った永島悠史は「ボールを持てているのか、持たされているのか。(支配率の割に)チャンスが少なかった」と指摘。続けて「つなぎの部分は心配していない。問題なのは仕留めるところ。ゴール前のプレーの質や量を求めて行きたい」と語った。
同時に「CFと距離感を近くして、自分がもっと前に出られる状況を作らないとダメ」と自らの反省点も口にしている。
「(アンカーで出場した小野)悠人君にビルドアップなど任せるところは任せて、前で勝負したい。相手もゴール前を固めてキレイにはいかないと思うので、ドリブルで仕掛けたり、ワンツーを使わないと。そう考えれば、やっぱり今日は距離感が遠かった」
それでも、修正点をしっかりと見つめられたのは朗報か。「(昨季に10番を背負い、アンカーでパスを捌いていた庄司悦大が移籍したが?)いなくなったことは仕方ない。それを嘆くのではなく、新しくアンカーに入る選手の特長を活かして、また違うチームを作るだけ。
今日の2本目は失点してから焦ってしまい、簡単に前にボールをつけようとして取られてしまった。カウンターに迫力のあるチームとどう戦えばいいか。それを改めて発見できた」
J2で岐阜は特異なスタイルを貫く。大木政権1年目だった昨季とは違い、今季は研究され尽くしているだろう。その分析をいかに乗り越えるか。ボール支配率をいかに得点に結びつけるか。さらなる進化に期待したい。
取材・文●古田土恵介(サッカーダイジェスト編集部)
岐阜は1、2本目を主力と考えられるメンバー中心に4-3-3で挑んだ。試合開始直後からパスがよく回り、同サイドを徹底的に突いていく攻撃で守備網を一方に引き寄せては、大きくサイドチェンジ。昨季と変わらぬ“大木スタイル”で押し込み、GKを除く10人が敵陣に入るシーンも珍しくなかった。
またボールを奪われればすぐさまプレスを掛けて奪い返す。前線から連動してハメる戦術も形になっており、ポゼッションとハイライン・ハイプレスを融合したサッカーがJ1にも通用することを示した格好となった。
ただ、ゴールが遠い。ファイナルサードのアイデアや打開力に乏しく、清水に冷や汗をかかせるようなチャンスをほとんど作れない。最終ラインの前にわずかながらあるスペースに縦へと入れるボールも少なく、「回しているだけ! 構わなくていいよ!」と清水側から辛辣な声すら飛んでいた。
インサイドハーフとしてピッチに90分間立った永島悠史は「ボールを持てているのか、持たされているのか。(支配率の割に)チャンスが少なかった」と指摘。続けて「つなぎの部分は心配していない。問題なのは仕留めるところ。ゴール前のプレーの質や量を求めて行きたい」と語った。
同時に「CFと距離感を近くして、自分がもっと前に出られる状況を作らないとダメ」と自らの反省点も口にしている。
「(アンカーで出場した小野)悠人君にビルドアップなど任せるところは任せて、前で勝負したい。相手もゴール前を固めてキレイにはいかないと思うので、ドリブルで仕掛けたり、ワンツーを使わないと。そう考えれば、やっぱり今日は距離感が遠かった」
それでも、修正点をしっかりと見つめられたのは朗報か。「(昨季に10番を背負い、アンカーでパスを捌いていた庄司悦大が移籍したが?)いなくなったことは仕方ない。それを嘆くのではなく、新しくアンカーに入る選手の特長を活かして、また違うチームを作るだけ。
今日の2本目は失点してから焦ってしまい、簡単に前にボールをつけようとして取られてしまった。カウンターに迫力のあるチームとどう戦えばいいか。それを改めて発見できた」
J2で岐阜は特異なスタイルを貫く。大木政権1年目だった昨季とは違い、今季は研究され尽くしているだろう。その分析をいかに乗り越えるか。ボール支配率をいかに得点に結びつけるか。さらなる進化に期待したい。
取材・文●古田土恵介(サッカーダイジェスト編集部)
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