≪注目のコメント①≫
「半年前のことのよう」
発言者：ユルゲン・クロップ（リバプール監督）
 
　好事魔多しというべきか。プレミアで14戦無敗だったリバプールが、24節のスウォンジー戦で不覚をとった。最下位に０－１の完封負けを喫したショックからだろう。敗戦を受け入れられない様子の指揮官は、１週間前に首位マンチェスター・Ｃに初黒星をつけた一戦がずいぶん前の出来事に感じるとボヤいた。
 
≪注目のコメント②≫
「５バックは試合を壊す」
発言者：マッツ・フンメルス（バイエルン／ドイツ代表）
 
　ドイツ代表CBが持論を展開した。ボールプレーの重要性を訴えたうえで、ここ最近のブンデスリーガで増加傾向の守りに重きを置くシステムに嫌悪感を示したのだ。その是非はともかく、ドイツの中小クラブが王者バイエルンに攻撃重視で挑めば、試合より先にチームが壊れてしまう気も……。
 
≪注目のコメント③≫
「サッカーはあまり観ないよ」
発言者：ガレス・ベイル（レアル・マドリー／ウェールズ代表）
 
　チャンピオンズ・リーグの決勝トーナメント１回戦で対戦するパリSGの印象を訊ねられた時の反応だ。プライベートでは趣味の「ゴルフをよく観るよ」と言い、まだ分析や研究は始めていないそう。大一番まで「まだ時間があるしね」と語る快足アタッカーが、フランス王者に“アプローチ”するのはもう少し先のようだ。
 
≪注目のコメント④≫
「メッシは６億ユーロじゃないとな」
発言者：アントニオ・カッサーノ（無所属／元イタリア代表）
 
　自身が「カンピオーネじゃない」と評するフィリッペ・コウチーニョの獲得に、バルセロナが投じた資金は１億6000万ユーロ。この額を基準とすれば、リオネル・メッシにはそれだけの価値があるという。ちなみに、クリスチアーノ・ロナウドは「４億ユーロ」と値踏み。昨夏から無所属ゆえにピッチでの勇姿をしばらく見せていないが、異端児の歯に衣着せぬ発言は相変わらずだ。
 
文：遠藤孝輔
 
※ワールドサッカーダイジェスト2018.２.15号より加筆・修正