“疑惑のPK”にリバプール地元紙は怒り心頭「まさに悪夢」「副審はルール知らず」

カテゴリ:メガクラブ

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年02月05日

激闘に水を差した“疑惑の判定”。

主審モスに猛抗議をするリバプールの面々。しかし、一度下された判定が覆ることはなかった…。 (C) Getty Images

画像を見る

 現地2月4日、アンフィールドで行なわれたリバプール対トッテナム・ホットスパーの一戦。息もつかせぬ激闘の主役となったのは、あろうことか黒子に徹するべき審判だった。
 
 来シーズンのチャンピオンズ・リーグ出場権を争う3位リバプールと5位トッテナムの戦いは、今節において最も注目のカードとなっていた。キックオフも日曜の夕方16:30と多くのテレビ視聴が見込める時間に設定され、いわゆる“スーパーサンデー”という特別な扱いを受けていた。
 
 そんな一戦は期待に違わぬ白熱した展開となる。3分にエジプト代表FWのモハメド・サラーがシーズン20点目となる一撃を見舞えば、1-0のまま進行した80分にトッテナムのヴィクター・ワニャマが弾丸のミドルシュートを決めて振り出しに戻した。
 
 そんな好展開に水を差す、“疑惑のシーン”が訪れたのは85分だ。
 
 味方からのパスをオフサイドポジションに見える位置で受けたハリー・ケインが、リバプールの守護神ロリス・カリウスに倒されたとしてPKを獲得したのだ。リバプールは逆転負けの窮地に立たされたが、ドイツ代表GKが、自らの責任を乞うようなビッグセーブでストップした。
 
 再び息を吹き返したリバプールは、91分にペナルティーエリア内で相手DF3人を翻弄したサラーがこの日2点目となる値千金弾を決め、勝ち越しに成功。これで雌雄は決したかに思われたが、ドラマは終わらなかった。
 
 95分、ペナルティーエリア内に放り込まれたスローインをリバプールのオランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイクがクリアしに行くが、トッテナムのアルゼンチン代表MFエリク・ラメラが向かっていることに気づき、足を引っ込める。しかし、ここでラメラは足に当たるように倒れ、再びモスがPK判定を下したのだ。
 
 このPKを2度目のキックとなったケインが決め、自身プレミア通算100得点目を記録。試合は2-2で勝点1を分け合う結果となった。
 
 試合後に議論の的になったのは、2度に渡って“疑惑のPK”を与えたモスをはじめとする審判団だ。リバプールの指揮官ユルゲン・クロップは、「あんな“ソフトタッチ”が試合全体の流れを決めた。あんなのはPKじゃない。私は怒っているけど、何かを変えることはできない」と英国国営放送『BBC』の取材で、その心情を吐露している。
 
 そして、怒りが収まらないのは、地元紙『Liverpool Echo』も同じだ。「モスがアンフィールドに悪夢をもたらした」として、審判団を言及している。
 
「モスがこの試合の担当になった時点で何かが起きる予感はしていた。しかし、あそこまでのことは予期していなかったし、我々も驚かされた。後半終了間際の彼の独演はまさに悪夢。明らかなファウルが見逃され、わずかな接触でPKを取られた。
 
 もちろんモスはきちんと捌くところは捌いていた。デル・アリの馬鹿げたダイブには警告を提示していたし、一度目のPKは、オフサイドのルールを把握していなかった副審にも問題がある。
 
 しかし、2度目のPKは別の話だ。彼はファン・ダイクとラメラの接触プレーを見るのに十分な位置にいたにも関わらず、わざわざ副審に判断を仰いでPKを与えたのだ。実に奇妙である」
 
 プレミアリーグらしい白熱の展開となった好ゲームに泥を塗られ、勝利を逃したリバプール。次節サウサンプトン戦までの一週間できちんと気持ちを切り替えたいところだ。
 
【関連記事】
「タカシは真実を話してくれた」エイバル指揮官が乾貴士とのPK疑惑を巡る会話を明かす
勝利を逃したマドリー、途中交代のC・ロナウドはTVカメラに「俺じゃなく試合を映せ!」
天国と地獄を味わった森岡亮太のデビュー戦の評価は二分…「すぐに主役に」「勝つチャンスだった」
「もう少し時間をもらえれば大丈夫」ホロ苦デビューにも森岡亮太がポジティブな理由
最新版「日本人フットボーラー推定市場価格」トップ50! 1位香川、2位岡崎…本田、柴崎、乾は?

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 唯一無二の決定版!
    2月15日発売
    2024 J1&J2&J3
    選手名鑑
    60クラブを完全網羅!
    データ満載のNo.1名鑑
    詳細はこちら

  • 週刊サッカーダイジェスト いざW杯予選へ!
    3月8日発売
    元代表戦士、識者らと考える
    日本代表の現在地と未来
    2026年へのポイントは?
    J1&J2全クラブ戦力値チェックも
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 夏の移籍を先取り調査!
    3月21日発売
    大シャッフルの予感
    SUMMER TRANSFER
    夏の移籍丸わかり
    完全攻略本2024
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ