攻撃参加の後には裏のスペースを衝かれ…

やや張り切り過ぎた(?)か、危なっかしい場面も見られた長友。周囲との連係があって成り立つポジションだけに、まだ何かを判断するには早過ぎるだろう。今後、どれだけチームとともにプレーが向上していくか興味深い。 (C) Getty Images
2月4日(現地時間)、トルコ・シュペルリギ(1部リーグ)第20節が行なわれ、ガラタサライの長友佑都がアウェーでのシワススポル戦で、スタメンとして新天地デビューを果たした。
先月31日にインテルから今シーズンいっぱいのレンタルで加入した長友は、左SBとしてトルコのピッチの初登場。初練習参加から数日しか経っておらず、連係面に不安を抱える状態で、立ち上がりは守備に専念し、自身の持ち場だけでなく、CBをカバーしたり、中盤の選手に指示を与える場面も見られた。
初めて攻撃に参加したのは13分になってからで、敵陣深くまで上がり、さらには相手DFラインの裏側まで走り込む積極性を見せるが、そこでボールを失うと、左サイドの空いたスペースを衝かれ、危ない場面を迎えたりもした。
16分には、ボールを持ったところで敵に寄せられてバックパスし、これをGKムスリムがトラップしそこなってCKを献上。不運なことに、これをエヌディンガに打点の高いヘッドで決められ、2位のガラタサライは8位のシワススポルにリードを許す。
この時だけでなく、長友がボールを受けると、相手がすかさずプレッシャーをかけるため、ボールを奪われたり、慌ててバックパスに逃げる場面が幾度も見られる。また、対峙したリバルカにスピードがあるため、スプリント勝負では遅れを取り、ヒヤリとさせられたりもした。
それでも長友は、最後尾から前線のゴミスに正確なフィードを通したり、32分には左サイドを抜け出して再びゴミスにボールを繋ぎ、彼の振り向きざまのシュートを引き出したりもする。39分には敵との競り合いでファウルを誘発し、好位置でのFKも獲得した。
ガラタサライは44分にフェグーリがドリブルで持ち込んでから巻いたシュートでゴール左隅を狙うが、わずかに枠外。後半に入っても幾度か得点機を迎えるものの決められない。
長友は前半同様、頻繁に上下動を繰り返し、クロスを上げるなど攻撃にも絡むが、やはり彼が上がった際には、裏にスペースが空いてしまい、56分、ここをドス・サントスにドリブルで侵攻され、DFデナイエルがペナルティーエリア内で彼を倒してしまいPK判定。これをコネに決められ、リードを広げられしまった。
ガラタサライは守備が安定せず、カウンターから簡単にゴール前まで迫られ、長友は幾度もエリア内で1対1の勝負を余儀なくされるが、身体でシュートをブロックしたり、一度はかわされても粘って追い付くなど、フィジカル面を活かして何とかしのいでいく。
順位とは対照的な試合内容のまま時間が過ぎたが、79分、ガラタサライはカウンターから左サイドを攻略し、ここから入ったクロスをGKが弾いたところをデルディヨクが拾ってシュート。一度はブロックされるも、はね返りを今度は詰めてようやく1点を返した。
デルディヨクは直後にも惜しいヘッドを放ち、アディショナルタイムにもエリア内でクロスを頭で捉えるが、ゴールマウスにボールを飛ばすことができず、あと1点が奪えずにガラタサライは敗北を喫した。
長友は終盤も運動量が途切れることなく、上下動を続けたが、フリーでいてもボールが出ないことが多く、またようやくパスを受けてクロスを入れても、中央の選手に合わせることはできずに終わった。彼自身の技術の問題あっただろうが、やはり連係面の未熟さが足枷となった感は否めない。
ただ、新天地でいきなりフル出場を果たし、90分間走り続けたことについては、ポジティブに捉えられるだろう。今後、連係が深まって無駄走りが減れば、より彼の良さが出てくるのではないだろうか。
この試合、彼だけでなく、ガラタサライというチーム自体が好守両面でクオリティーの高さを見せることができず、上位チームとしてはお粗末なプレーに終始した。訴求に順位に相応しい姿を取り戻せるか。そして長友は再びピッチに立てるか。気になる次節は2月12日、ホームでアンタルヤスポルと対戦する。
先月31日にインテルから今シーズンいっぱいのレンタルで加入した長友は、左SBとしてトルコのピッチの初登場。初練習参加から数日しか経っておらず、連係面に不安を抱える状態で、立ち上がりは守備に専念し、自身の持ち場だけでなく、CBをカバーしたり、中盤の選手に指示を与える場面も見られた。
初めて攻撃に参加したのは13分になってからで、敵陣深くまで上がり、さらには相手DFラインの裏側まで走り込む積極性を見せるが、そこでボールを失うと、左サイドの空いたスペースを衝かれ、危ない場面を迎えたりもした。
16分には、ボールを持ったところで敵に寄せられてバックパスし、これをGKムスリムがトラップしそこなってCKを献上。不運なことに、これをエヌディンガに打点の高いヘッドで決められ、2位のガラタサライは8位のシワススポルにリードを許す。
この時だけでなく、長友がボールを受けると、相手がすかさずプレッシャーをかけるため、ボールを奪われたり、慌ててバックパスに逃げる場面が幾度も見られる。また、対峙したリバルカにスピードがあるため、スプリント勝負では遅れを取り、ヒヤリとさせられたりもした。
それでも長友は、最後尾から前線のゴミスに正確なフィードを通したり、32分には左サイドを抜け出して再びゴミスにボールを繋ぎ、彼の振り向きざまのシュートを引き出したりもする。39分には敵との競り合いでファウルを誘発し、好位置でのFKも獲得した。
ガラタサライは44分にフェグーリがドリブルで持ち込んでから巻いたシュートでゴール左隅を狙うが、わずかに枠外。後半に入っても幾度か得点機を迎えるものの決められない。
長友は前半同様、頻繁に上下動を繰り返し、クロスを上げるなど攻撃にも絡むが、やはり彼が上がった際には、裏にスペースが空いてしまい、56分、ここをドス・サントスにドリブルで侵攻され、DFデナイエルがペナルティーエリア内で彼を倒してしまいPK判定。これをコネに決められ、リードを広げられしまった。
ガラタサライは守備が安定せず、カウンターから簡単にゴール前まで迫られ、長友は幾度もエリア内で1対1の勝負を余儀なくされるが、身体でシュートをブロックしたり、一度はかわされても粘って追い付くなど、フィジカル面を活かして何とかしのいでいく。
順位とは対照的な試合内容のまま時間が過ぎたが、79分、ガラタサライはカウンターから左サイドを攻略し、ここから入ったクロスをGKが弾いたところをデルディヨクが拾ってシュート。一度はブロックされるも、はね返りを今度は詰めてようやく1点を返した。
デルディヨクは直後にも惜しいヘッドを放ち、アディショナルタイムにもエリア内でクロスを頭で捉えるが、ゴールマウスにボールを飛ばすことができず、あと1点が奪えずにガラタサライは敗北を喫した。
長友は終盤も運動量が途切れることなく、上下動を続けたが、フリーでいてもボールが出ないことが多く、またようやくパスを受けてクロスを入れても、中央の選手に合わせることはできずに終わった。彼自身の技術の問題あっただろうが、やはり連係面の未熟さが足枷となった感は否めない。
ただ、新天地でいきなりフル出場を果たし、90分間走り続けたことについては、ポジティブに捉えられるだろう。今後、連係が深まって無駄走りが減れば、より彼の良さが出てくるのではないだろうか。
この試合、彼だけでなく、ガラタサライというチーム自体が好守両面でクオリティーの高さを見せることができず、上位チームとしてはお粗末なプレーに終始した。訴求に順位に相応しい姿を取り戻せるか。そして長友は再びピッチに立てるか。気になる次節は2月12日、ホームでアンタルヤスポルと対戦する。