ＡＣミランを率いるレジェンドが、上昇気流に乗るチームを自虐的に称えた。
 
　日曜日のウディネーゼ戦を前に、記者会見に臨んだジェンナーロ・ガットゥーゾ監督。11月末の就任以来、セリエＡで４勝２分け２敗の戦績ながら、ここ４戦負けなしで３連勝中。順位を７位に上げ、俄然勢いづいている。
 
　とはいえ、そのスタイルは勝負に徹したソリッドなもので、創造性に乏しいという意見もチラホラ。会見場が沸いたのは、ガットゥーゾ監督がこの風潮をお得意のジョーク交じりに皮肉ったときだった。
 
「いまのミランはブラッド・ピットじゃない。俺と同じヒゲ面のブサイクな顔をしている。これからも結果を出すために、ブサイクであり続けたいと思うよ。目の周りのクマと一緒にな。６週間前に俺たちはなんと言われていた？　それがいまはどうだ。しっかり復活してきたよ。あれを忘れちゃいけない」
 
　今冬の移籍市場を静観したミラン。その点について“闘犬”は「まったく必要なかったってことさ。いまのメンバーを信じているからね」と話し、高まるサポーターの期待に対しては「待て待て。チャンピオンズ・リーグはおろか、まだヨーロッパリーグに出れる順位にまで到達していない。まあよく見てみようじゃないか」と釘を刺した。