「クリスチアーノ・ロナウドが今シーズン限りでレアル・マドリーを退団するかもしれない」


　スペインやポルトガルから発せられたこの報道は、世界を賑わせている。だが、ジネディーヌ・ジダン監督は現地時間１月17日、C・ロナウドがいないマドリーは「想像できない」と述べた。
 
　昨シーズンのチャンピオンズ・リーグ決勝で２ゴールを挙げ、マドリーを通算12度目の欧州制覇に導いたC・ロナウドは、年末のクラブワールドカップでも決勝戦でゴールを決めて連覇に貢献。リオネル・メッシ（バルセロナ）に並ぶ通算５度目のバロンドールを受賞した。
 
　スペイン紙『アス』によると、C・ロナウドはこれだけの結果にもかかわらず、メッシやネイマール（パリ・サンジェルマン）にサラリーで開きがあることから、マドリーのフロレンティーノ・ペレス会長に不満を抱いているという。
 
　一方、ポルトガル紙『レコルド』は、ペレス会長もC・ロナウドの残留に拘っておらず、ジョルジュ・メンデス代理人に他クラブからのオファーにも耳を傾けるよう促したと伝えている。
 
　これらの報道を受け、古巣マンチェスター・ユナイテッドへの復帰をはじめ、去就に関して多くの噂が浮上しているC・ロナウド。だが、スペイン紙『マルカ』によれば、ジダン監督は17日の会見で「心配していない」と、エースの残留を信じていると述べた。
 
「外部が騒ぐのは分かっているが、内部でクリスチアーノがやるべきなのは、これまでのように、プレーについて考えることだけだ。私が話したいのは、彼のパフォーマンスや、ピッチで彼がチームにもたらすことについてだよ」
 
　さらにジダン監督は、「クリスチアーノがいないマドリーは想像できない。ここは、彼のクラブだ。彼がいるべき場所だ」と強調する。
 
「クラブもファンも、みんな彼のことが好きなんだ。クリスチアーノに関して、私はいつも同じように言っているが、彼がいないマドリーなど考えられない。私が関心があるのは、スポーツ面のことだ。いつもと同じで、難しい時でも彼はいてくれる」
 
　だが今シーズンのC・ロナウドは、リーガでわずか４得点と不振を極めている。エースの不調もあり、マドリーは首位バルセロナに勝点19差の差をつけられて４位に沈んでいる。当然、ジダン監督への批判も高まっている。
 
　それでも、自身の進退について問われると、ジダン監督は「全く考えていない。日々を生きており、その考えは変わらない」と述べるに止まった。
 
　来シーズンも、ジダン監督とC・ロナウドはR・マドリーにいるのか。ここからの巻き返しが期待されるなかで、今後も指揮官とエースの動向は大きな注目を集めるだろう。