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【指揮官コラム】鹿児島ユナイテッドFC監督 三浦泰年の『情熱地泰』|滞在2.5日のブラジル渡航記

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェストWeb編集部

2017年12月23日

移動を終えた瞬間、毎回思うのは「飛行機はもういい……」。

先日、ブラジルに渡った三浦監督。来季の続投も決まった。(C) SOCCER DIGEST

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「18歳」だった。高校を卒業してすぐに、僕は「ブラジル」にサッカー留学をした。当時、まだ地球の裏側、ブラジルでサッカー選手を目指す日本人はそう多くはなかった。
 
 知っての通り、弟のカズは高校を1年生で中退し、僕よりも早くブラジルでプロの道を選んだ。当時、カズのブラジルでサッカーをやるという決意は凄かった。
 
 経済も不安定なブラジルに、未成年であるカズが留学するということで、サンパウロから身元引き受け人の方が来て、治安が悪いので「親の死に目」に会えないかもしれないという言葉に「それでもいいです……」と15歳のカズが言っていた。
 
 それは何を意味するかと言えば、「それだけ治安の悪い国」へ留学するカズ自身にも危険が及ぶ可能性があるということなのである。
 
 一方、僕は高校サッカー選手権の「全国大会出場」を目指したが、その目標は叶わず、カズに遅れてブラジル行きを決意。弟に遅れて1年半後、弟のいるサンパウロへサッカー留学として日本を旅立った。
 
 そして今年で何回目であろう。地球の裏側、最低でも24時間、途中トランジットを入れれば片道30時間という移動を要するブラジルを往復したのは……。
 
 留学当時、公式戦に出場するために取得した「永住権」の関係で必ず2年に1度はブラジルを往復してきた。もちろん世界一のサッカーどころだ。それ以外にも何度もこの地に足を運んでいる。
 
 永住権を取得してから32年。2年に1度の計算で最低でも16回、読売クラブや清水エスパルスでの海外遠征、東京で立ち上げたFCトッカーノの遠征、2004年にNHKの「我が心の旅」という特番取材、2010年南アフリカ・ワールドカップでのNHK取材など、ブラジルまで30回以上の往復をしている。
 
 今回も強行スケジュールではあるが、シーズンを終え、このサンパウロの地を踏んだ。
 
 移動を終えた瞬間、毎回思うのは「飛行機はもういい……」。実際、そんなことを呟いてしまう。その遠いブラジルに、今回も2年間が経つ前に往復した。
 
 滞在2.5日の強行スケジュールの理由は、日本で結婚式に招待されているため、すぐに戻らなければならなかったからだ。
 
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