窮屈ななかでも光った視野の広さと技
12月16日(現地時間)、ブンデスリーガ第17節が行なわれ、ドルトムントは2-1でホッフェンハイムを下した。
シュテーガー体制となった前節マインツ戦でリーグ9試合ぶりの勝利を飾ったドルトムント。ウインターブレイク前の最後の一戦であるこのホームゲーム、前節とメンバーは変わらず、香川真司は右のインサイドハーフで試合開始を迎えた。
最初にチャンスを掴んだのはドルトムント。5分、相手DFのバックパスをカットしたヤルモレンコが決定的なシュートを放つが、ボールはわずかにゴールの右に逸れていき、これを活かせない。
しかし、9分にはカウンターから流れるようなパスワークからプリシッチがフィニッシュまで持ち込み、16分にもヤルモレンコが右サイドを疾走してエリア内に侵入し、DFをかわしてからシュートを放つなど、幾度もホームチームはゴールに近付いていった。
互いに攻守の切り替えが速い序盤戦で、ドルトムントは前節の勝利の勢いを持続しているように見えたが、19分に右サイドでフリーになっていたニャブリにカットインからの強烈なシュートを撃たれると(GKビュルキがセーブ)、流れは一気に変わる。
その2分後、ホッフェンハイムはアミリのスルーパスでカデジャーベクが抜け出し、エリア内で入れたクロスをウートが難なく詰めて先制ゴール。そしてこれ以降は、完全に主導権を握ることとなった。
攻守で統制の取れたアウェーチームは、守備では素早いプレッシングでドルトムント攻撃陣に自由を与えず、奪ってからはパスワークで相手の包囲網を突破したり、長いパスでDFラインの裏に抜け出したりと、多彩な攻撃でチャンスを生み出していった。
序盤のような良さを封じられたドルトムントだが、そのなかで香川は33分にFK、その1分後には頭でのパスから、パパスタソプーロス、オーバメヤンのシュートを引き出す。また44分には、プリシッチがボールを奪ってヤルモレンコに決定機を提供するも、フィニッシュの前にもたついて、これも活かせない。
高い組織力を誇るホッフェンハイムにボールポゼッションでも大きく下回ったドルトムント。リードを許して迎えた後半も、相手の包囲網に効果的な攻撃を仕掛けられず、逆に幾度も攻め込まれて、49分にはアミリにフリーでダイレクトボレーを撃たれる(ビュルキの正面)。
そんな成す術のないホームチームに、62分、得点機をもたらしたのは香川だった。ダイクレトでのパスワークから、エリア内でヤルモレンコからボールを受けた香川が倒され、PKを獲得したのだ。これをオーバメヤンがGKバウマンの逆を衝いて決め、圧倒的劣勢のドルトムントが追い付いた。
とはいえ、これで流れが変わるわけではなく、ホッフェンハイムはサイドを再三崩し、危険なクロスを幾度も相手ゴール前に入れて、ドルトムントの選手に冷や汗をかかせ続ける。
対するドルトムントは、香川が70分にバイタルエリアでボールを持ちこんで決定的なパスを通そうとする。寸前でカットされたものの、香川は視野の広さとタイミングの良いパス出しで違いを見せ、ドルトムントの数少ない効果的な攻撃を演出した。
幾度かピンチを経て迎えた88分にも、相手CKのクリアから浮き球をうまくコントロールしてカウンターに繋げた香川。そしてその1分後、ダフードのパスを受けると、DFラインの裏へスルーパスを通す。これを右サイドから走り込んで受けたプリシッチがゴールを破り、勝ち越しに成功した。
試合内容からすれば、負けていてもおかしくなかったにもかかわらず、勝点3を奪ったドルトムントは、久々の連勝でウインターブレイクを迎えることとなった。香川の的確な判断力と技がチームを救うとともに、勝利に導いた一戦だった。
【動画】香川真司が2ゴールに絡む活躍! ドルトムントは新監督体制下で2連勝と好調|ドルトムント2-1ホッフェンハイム
シュテーガー体制となった前節マインツ戦でリーグ9試合ぶりの勝利を飾ったドルトムント。ウインターブレイク前の最後の一戦であるこのホームゲーム、前節とメンバーは変わらず、香川真司は右のインサイドハーフで試合開始を迎えた。
最初にチャンスを掴んだのはドルトムント。5分、相手DFのバックパスをカットしたヤルモレンコが決定的なシュートを放つが、ボールはわずかにゴールの右に逸れていき、これを活かせない。
しかし、9分にはカウンターから流れるようなパスワークからプリシッチがフィニッシュまで持ち込み、16分にもヤルモレンコが右サイドを疾走してエリア内に侵入し、DFをかわしてからシュートを放つなど、幾度もホームチームはゴールに近付いていった。
互いに攻守の切り替えが速い序盤戦で、ドルトムントは前節の勝利の勢いを持続しているように見えたが、19分に右サイドでフリーになっていたニャブリにカットインからの強烈なシュートを撃たれると(GKビュルキがセーブ)、流れは一気に変わる。
その2分後、ホッフェンハイムはアミリのスルーパスでカデジャーベクが抜け出し、エリア内で入れたクロスをウートが難なく詰めて先制ゴール。そしてこれ以降は、完全に主導権を握ることとなった。
攻守で統制の取れたアウェーチームは、守備では素早いプレッシングでドルトムント攻撃陣に自由を与えず、奪ってからはパスワークで相手の包囲網を突破したり、長いパスでDFラインの裏に抜け出したりと、多彩な攻撃でチャンスを生み出していった。
序盤のような良さを封じられたドルトムントだが、そのなかで香川は33分にFK、その1分後には頭でのパスから、パパスタソプーロス、オーバメヤンのシュートを引き出す。また44分には、プリシッチがボールを奪ってヤルモレンコに決定機を提供するも、フィニッシュの前にもたついて、これも活かせない。
高い組織力を誇るホッフェンハイムにボールポゼッションでも大きく下回ったドルトムント。リードを許して迎えた後半も、相手の包囲網に効果的な攻撃を仕掛けられず、逆に幾度も攻め込まれて、49分にはアミリにフリーでダイレクトボレーを撃たれる(ビュルキの正面)。
そんな成す術のないホームチームに、62分、得点機をもたらしたのは香川だった。ダイクレトでのパスワークから、エリア内でヤルモレンコからボールを受けた香川が倒され、PKを獲得したのだ。これをオーバメヤンがGKバウマンの逆を衝いて決め、圧倒的劣勢のドルトムントが追い付いた。
とはいえ、これで流れが変わるわけではなく、ホッフェンハイムはサイドを再三崩し、危険なクロスを幾度も相手ゴール前に入れて、ドルトムントの選手に冷や汗をかかせ続ける。
対するドルトムントは、香川が70分にバイタルエリアでボールを持ちこんで決定的なパスを通そうとする。寸前でカットされたものの、香川は視野の広さとタイミングの良いパス出しで違いを見せ、ドルトムントの数少ない効果的な攻撃を演出した。
幾度かピンチを経て迎えた88分にも、相手CKのクリアから浮き球をうまくコントロールしてカウンターに繋げた香川。そしてその1分後、ダフードのパスを受けると、DFラインの裏へスルーパスを通す。これを右サイドから走り込んで受けたプリシッチがゴールを破り、勝ち越しに成功した。
試合内容からすれば、負けていてもおかしくなかったにもかかわらず、勝点3を奪ったドルトムントは、久々の連勝でウインターブレイクを迎えることとなった。香川の的確な判断力と技がチームを救うとともに、勝利に導いた一戦だった。
【動画】香川真司が2ゴールに絡む活躍! ドルトムントは新監督体制下で2連勝と好調|ドルトムント2-1ホッフェンハイム