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【W杯欧州予選PO】激闘の末の無得点ドローでスイスが本大会へ!「疑惑のPK」が明暗を分ける…

カテゴリ:国際大会

サッカーダイジェストWeb編集部

2017年11月13日

最後のピンチをロドリゲスがゴールライン上で防ぐ!

最後の最後まで気を抜けない試合の末に、スイスは自国民とともに喜びを分かち合った。 (C) REUTERS/AFLO

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 11月12日(現地時間)、ロシア・ワールドカップ欧州予選プレーオフ(PO)の第2レグが行なわれ、北アイルランドと0-0で引き分けたスイスが、本大会出場を決めた。

 3日前の第1レグでは、物議を醸したPK判定でアウェーのスイスが1-0の勝利。有利な状況で自国に帰ってきたが、運命の一戦、開始直後から積極的に仕掛けたのは、ゴールが必要な北アイルランドだった。
 
 2分にワシントンが右サイドを抜け出して惜しいクロスを入れ、その1分後にはブラントが25メートルほどの位置から強烈なミドル。GKゾマーの好セーブに阻まれるも、直後のCKでもクリアボールをダラスがダイレクトで叩いて、ホームチームに冷や汗をかかせた。
 
 試合の大部分が自陣で展開され、ペナルティーエリア内での堅守で相手の攻撃をはね返していた第1レグとは異なり、北アイルランドは高い位置からプレッシャーをかけ、できるだけ相手ゴールに近い位置でボールを奪って攻撃に繋げようとする。
 
 しかし、攻撃力と組織力で上を行くホームチームはすぐに反撃を見せ、5分、シャキリの右からの好クロスにセフェロビッチが頭で合わせる。しっかりミートしなかったことで、わずかに枠を外れたが、その後もスイスは何度も、相手ゴール前に良質のクロスを入れていった。
 
 時間とともにスイスのボールポゼッションは高まり、幾度となく相手ゴールに迫っていくが、北アイルランドも中盤で再三ボールを奪ってカウンターを仕掛け、15分にはブラントが左サイドから強烈なシュートを放ってみせる。
 
 スイスは良いかたちでボールを奪い、何度もチャンスを迎えるものの、ラストパスの出しどころの選択ミスと精度の低さで、ことごとく得点機を逸する。そんななかで29分、セフェロビッチの縦パスを受けてツバーがついに決定機を迎えるが、シュートはGKマッガバンが足に当てて防いだ。
 
 ピッチコンディションの悪い雨中の一戦、互いに球際で激しさを見せ、随所でボール争奪戦を展開。そしてともにチャンスを作りながら、無得点のまま前半を終えた。
 
 後半は、最初にホームチームが仕掛ける。47分、リヒトシュタイナーがエリア内左でフリーのツバーにボールを通すが、シュートはDFにブロックされた。すると北アイルランドは、返す刀で攻め返し、ダラスが左から枠内シュートを放つ。
 
 スイスはロドリゲスの強烈な一撃で北アイルランドの肝を冷やした他、繰り返しサイドから効果的な攻撃を仕掛けてチャンスを作るも、相手の守備の壁にはね返され続ける。逆にアウェーチームは53分、カウンターからワシントンがヘディングシュート。動けないゾマーが見つめる先で、ボールはわずかにゴールマウスを逸れていった。
 
 スイスは再三相手の守備を崩す一歩手前まで迫り、一方で北アイルランドはカウンターでフィニッシュまで持ち込む。61分にも、ワシントンが左サイドを突破してマイナスのクロスを入れ、これを受けたサビルがフリーで得点機を迎えるも、シュートが弱く、ゾマーにキャッチされた。
 
 時間とともに、スイスが守備を意識し出したこともあり、北アイルランドの攻撃の回数、惜しい場面が増えていき、サイドの攻略から次々にクロスが放り込まれるが、スイスもDF陣は堅さを見せ、これをはね返していく。
 
 オープンな展開で進む試合は終盤に入り、北アイルランドがポゼッションで上回るなか、スイスは84分にセフェロビッチがフリーでの決定的シュートを大きく浮かしてしまい、88分には交代出場エムボロが左サイドを突破してメーメディにクロスを合わせようとするが、ボールはゴール前を通過していった。
 
 スイスにとってはこのまま試合終了といきたいところだったが、アディショナルタイムに最大のピンチが訪れる。北アイルランドの多重攻撃のなかで、左からのクロスを飛び出したゾマーがかぶってしまう。そして、その背後にいた北アイルランドのJ・エバンスがヘディングシュートを放った。
 
 ボールはゴールに向かって飛んだが、これをゴールライン上で待ち受けたロドリゲスが辛うじてクリア。第1レグで決勝点を挙げたミラン所属のSBが救世主となり、土壇場での失点を免れたスイスは、間もなく安堵と歓喜の瞬間を迎えた。
 
 まさに精魂尽き果てるほどの雨中の激闘の末に、4大会連続11回目のW杯出場を決めたスイス。主力からサブまで、多くの魅力的なタレントを擁する集団は、予選で9勝してプレーオフ行きという不運を味わったが、ようやく苦しい戦いは終わった。
 
 一方、北アイルランドは「疑惑のPK」によるビハインドを、最後まで挽回できずに終わった。その悔しさたるや、いかばかりだろうか……。2戦を通して披露した堅守ぶりは、世界の大舞台でも対戦相手を苦しめられたことだろう。
 
◇ここまでの本大会出場国
開催国:ロシア
欧州:ベルギー、イングランド、ドイツ、スペイン、ポーランド、セルビア、アイスランド、フランス、ポルトガル、スイス
南米:ブラジル、ウルグアイ、アルゼンチン、コロンビア
北中米カリブ:メキシコ、コスタリカ、パナマ
アフリカ:ナイジェリア、エジプト、セネガル、チュニジア、モロッコ
アジア:イラン、日本、韓国、サウジアラビア

昨夏のEUROに続いてのメジャー大会出場はならなかったが、北アイルランドは強国相手にも十分に渡り合えることを今回も証明した。 (C) REUTERS/AFLO

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