「これはギャンブルなんだよ」と話す無責任な会長にも怒りの声。
どうやらファンの不安をさらに煽る人事になってしまったようだ。
現地時間11月7日、ウェストハムはスラベン・ビリッチ監督の後任として、スコットランド人指揮官のデビッド・モイーズを招聘すると発表した。しかし、それに対してファンの間で不満の声が上がっている。
今シーズンのウェストハムが、早々に舵を切る必要性があったのは間違いなかった。
大型補強を敢行しながら11位と不本意な成績に終わった昨シーズンの不振から脱却すべく、契約最終年となり背水の覚悟で臨んだビリッチの主導で開幕前に大刷新を行なうも、チームはプレミアリーグ11節終了時でわずか2勝と低迷が続き、降格圏18位に沈んでいたからだ。
11月4日のリバプール戦(プレミア11節)で1-4と大敗した2日後、共同会長であるデビッド・サリバン氏とデビッド・ゴールド氏は変化が必要だと判断し、エバートンやマンチェスター・ユナイテッドなど、プレミアでの指揮経験が豊富なモイーズの招聘に至った。
サリバン氏はモイーズの就任に際して、「これは賭け。ギャンブルなんだよ」と発言をしながらも、新指揮官へ期待を寄せている。
「シーズンの終わりに、我々がどこにいるか見てみよう。私は、彼がチームを残留させてくれると信じている」
このように、クラブ上層部から期待を受けて迎え入れられたモイーズだが、ここ数シーズンは成績不振に喘いでいる。
2002年から13年の11年間も指揮を執ったエバートンで評価を高めた熱血漢は、マンチェスター・Uでは10か月、レアル・ソシエダでは1年と短年で職を追われ、昨年7月から就任したサンダーランドでも低迷したチームを立て直せずに降格させてしまった後、解任の憂き目に遭っている。
そうした中での人事だけに、ウェストハム・ファンは素直な反応を示している。16000人を対象にした英紙『Daily mail』のアンケートでは、74%が「モイーズはクラブに相応しくない」と回答したという。
また、モイーズの就任を発表するクラブの公式ツイッターには、多くのファンがネガティブな反応を示し、2部降格を意識したコメントも少なくなかった。
「クソッタレ。正直に言って正しい判断とは思えない」
「サンダーランドは今や、2部で最下位。俺たちも悲しい運命を辿るのか……」
「よし、ポジティブに捉えよう。俺たちは来シーズンにミルウォール(ウェストハムの宿命のライバル)の奴らと戦えるぞ」
「もうギブアップだ。このクラブは、ファンのことなんか気にかけちゃいない」
「降格の知らせだ。クラブに野心はあるのか?」
7日に行なわれた初練習後、モイーズは「ウェストハムのファンは非常に情熱的だ。私たちには、彼らの後ろ盾が必要」と話し、「私は本当の意味で成功するチャンスを欲していた」と、自身の野心も口にしている。
はたして、強烈な逆風が吹き荒れるなか、モイーズは結果を残して自軍ファンからの信頼を勝ち取れるのか。その手腕に刮目したい。
現地時間11月7日、ウェストハムはスラベン・ビリッチ監督の後任として、スコットランド人指揮官のデビッド・モイーズを招聘すると発表した。しかし、それに対してファンの間で不満の声が上がっている。
今シーズンのウェストハムが、早々に舵を切る必要性があったのは間違いなかった。
大型補強を敢行しながら11位と不本意な成績に終わった昨シーズンの不振から脱却すべく、契約最終年となり背水の覚悟で臨んだビリッチの主導で開幕前に大刷新を行なうも、チームはプレミアリーグ11節終了時でわずか2勝と低迷が続き、降格圏18位に沈んでいたからだ。
11月4日のリバプール戦(プレミア11節)で1-4と大敗した2日後、共同会長であるデビッド・サリバン氏とデビッド・ゴールド氏は変化が必要だと判断し、エバートンやマンチェスター・ユナイテッドなど、プレミアでの指揮経験が豊富なモイーズの招聘に至った。
サリバン氏はモイーズの就任に際して、「これは賭け。ギャンブルなんだよ」と発言をしながらも、新指揮官へ期待を寄せている。
「シーズンの終わりに、我々がどこにいるか見てみよう。私は、彼がチームを残留させてくれると信じている」
このように、クラブ上層部から期待を受けて迎え入れられたモイーズだが、ここ数シーズンは成績不振に喘いでいる。
2002年から13年の11年間も指揮を執ったエバートンで評価を高めた熱血漢は、マンチェスター・Uでは10か月、レアル・ソシエダでは1年と短年で職を追われ、昨年7月から就任したサンダーランドでも低迷したチームを立て直せずに降格させてしまった後、解任の憂き目に遭っている。
そうした中での人事だけに、ウェストハム・ファンは素直な反応を示している。16000人を対象にした英紙『Daily mail』のアンケートでは、74%が「モイーズはクラブに相応しくない」と回答したという。
また、モイーズの就任を発表するクラブの公式ツイッターには、多くのファンがネガティブな反応を示し、2部降格を意識したコメントも少なくなかった。
「クソッタレ。正直に言って正しい判断とは思えない」
「サンダーランドは今や、2部で最下位。俺たちも悲しい運命を辿るのか……」
「よし、ポジティブに捉えよう。俺たちは来シーズンにミルウォール(ウェストハムの宿命のライバル)の奴らと戦えるぞ」
「もうギブアップだ。このクラブは、ファンのことなんか気にかけちゃいない」
「降格の知らせだ。クラブに野心はあるのか?」
7日に行なわれた初練習後、モイーズは「ウェストハムのファンは非常に情熱的だ。私たちには、彼らの後ろ盾が必要」と話し、「私は本当の意味で成功するチャンスを欲していた」と、自身の野心も口にしている。
はたして、強烈な逆風が吹き荒れるなか、モイーズは結果を残して自軍ファンからの信頼を勝ち取れるのか。その手腕に刮目したい。