「ロシア人をもっと使え!」プーチン大統領が自国クラブのゼニトを批判

カテゴリ:ワールド

サッカーダイジェストWeb編集部

2017年10月04日

選手には国内でのプレーを推奨するロシア

自国選手がマイノリティーとなるのは、西欧のリーグでは決して珍しくない事象だが、代表チームの強化を重要視する国サイドにとっては看過できないものだったようだ。写真はソシエダ戦でのゼニト。 (C) Getty Images

画像を見る

 10月3日(現地時間)に行なわれたロシアのスポーツ関係者による会合で、ウラジミール・プーチン大統領が、自国のクラブであるゼニト・サンクトペテルブルクを批判したと、『ESPN』などが伝えている。

 プーチン大統領がクレームをつけたのは、先週木曜日に行なわれたヨーロッパリーグ・グループステージのゼニト対レアル・ソシエダ戦で、ゼニトがスタメンに8人もの外国人選手を起用したことだった。
 
 その内訳は、アルゼンチン人が5人、そしてイタリア人、スロベニア人、セルビア人がそれぞれ1人ずつ。ちなみに3-1で勝利したこの試合で得点を挙げたのは、アルゼンチン人のリゴーニと、わずか3人のロシア人のひとり、ココーリン(2点)だった。
 
 この国のリーグでは、現行のルールで6人の外国籍選手の出場が可能となっているが、ロシア当局では国内の選手の育成を重視するよう各クラブに求めているという。
 
 これに対し、指導者たちのあいだでは、ロシアのトップレベルの選手は西欧などのより高いレベルのリーグで経験を積むことが望ましいという意見が出されている。
 
 しかし、今夏に行なわれたコンフェデレーションズカップの登録メンバー23名は全て国内の選手であり、昨夏のEURO2016でも、国外でプレーしていたのはドイツとの二重国籍を持つロマン・ノイシュテッターただひとりだった。
 
 選手を国外に出すよりも、外国人枠を規制することで国内選手の収入をアップさせることの方が選手の育成(ひいては代表チーム強化)に繋がるという考えの下、ロシアではむしろ、選手には国内でのプレーを推奨しているという。
 
 ゼニトといえば、2006年にオランダ人のディック・アドフォカートを招聘してからは、ルチアーノ・スパレッティ、アンドレ・ビアス・ボラスら、外国人監督を積極的に起用しており、今シーズンはイタリア人のロベルト・マンチーニがチームを指揮。選手も世界中からタレントを迎え入れている。
 
 こうしたクラブの方向性に対し、今回、プーチン大統領自ら異論を唱えたことで、今後、いかなる変化が訪れるのか。そして、ロシア・サッカーにどんな影響が及ぶのかも注目される。
【関連記事】
去就が注目されるエジルの「移籍先候補5チーム」と「代役候補5人」を英紙が選定!
“ジョゼ・モウリーニョ通り”がポルトガルに誕生!「大変な名誉」と本人も感激
【現地発】「ミラン迷走」の主因は首脳陣だ! チームを信頼すべき時期にいらぬ叱責を…
アルゼンチンを救う「背番号9」は誰? 現地紙が緊急アンケートを実施
ケイン獲得に白い巨人が2億ユーロを用意か!? 名物記者がスポーツ討論番組で明かす
驚愕のデータ! マンC俊英はティラノサウルスやヒグマよりも速い!
ウェールズ代表が大ピンチ! W杯予選ラスト2戦に大黒柱が出場できない…

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 2025年7月号
    6月10日(火)発売
    今、面白いクラブを総力特集‼
    ファジアーノ岡山
    徹底読本
    クラブが辿った奇跡のストーリーに迫る
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 2025年6月19日号
    6月5日発売
    クラブワールドカップ2025
    出場32チーム選手名鑑
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ