２部B（実質３部）から２部への昇格をめざすバルセロナBが、クルトゥラル・レオネサ戦との昇格プレーオフに２試合合計１－４で敗れた。この結果、ジェラール・ロペス監督率いるチームの昇格祝賀会は、半月以上先までおあずけとなった。

　地域別に４つのグループに分かれて戦うスペインの２部Bリーグ。バルサBはもっともハイレベルで勝ち上がるのが困難だと言われているグループ３を、２位に15ポイント差をつける圧倒的な強さで制していた。

　昇格プレーオフの対戦相手は、グループ１の覇者であるクルトゥラル・レオネサ。ジェラール監督は戦前、「非常にハードなライバル」と分析していたものの、下馬評ではバルサBが圧倒的有利と言われていた。

　ところが、ホームでの第１レグを０－２で落とすと、１週間後に開催されたアウェーゲームにもバルサBは１－２で敗れてしまう。この結果、ストレートで昇格する夢は潰え、あと２ラウンドを勝ち上がらなければいけなくなった。

　５月28日のアウェーゲームの会場となったレイノ・デ・レオンには、スポーツディレクターのロベルト・フェルナンデスをはじめ、現在はカタールでプレーする大先輩のシャビ（バルサB監督就任の噂もある）も休暇を利用して応援に駆けつけていたが、後輩たちはレジェンドの期待に応えることができなかった。

　次の対戦相手は、グループ４を４位でフィニッシュしたカルタヘナ（試合は６月４日と11日）。まずはここを突破し、次ラウンド進出を決めたい。

＜２部昇格プレーオフ＞
●２部に昇格できるのは４チーム。
●地域別に分けられた４つのグループの、上位４チームが２部昇格プレーオフに進出。
●各グループの首位（計４チーム）でホーム＆アウェー方式のトーナメント戦を行ない、決勝に進出した２チームが２部に昇格する。
●各グループ２～４位（計12チーム）はホーム＆アウェー方式で戦い、勝った６チームに首位チーム同士の対戦で敗れた２チームを加えた８チームで、ホーム＆アウェーのトーナメント戦を行なう。勝ち上がった２チームが２部に昇格。

文：ワールドサッカーダイジェスト編集部