ドンナルンマの延長交渉の鍵を握る敏腕代理人ライオラ。

イタリア代表にも招集され、「ブッフォンの正統後継者」と呼ばれるまでに成長したドンナルンマ。クラブの将来を背負って立つ存在になれるだけに、ミランとしては何としても残留させたいところだが……。 (C) Getty Images
4月13日に成立した株式譲渡によって中国資本を獲得したミランは、夏のマーケットでの“爆買い”を期待されている。だが、その前にクリアすべき最重要課題が、若き守護神ジャンルイジ・ドンナルンマとの契約延長だ。
もちろん、ミラン新経営陣も2018年6月で契約満了となるドンナルンマの慰留を目指している。マッシミリアーノ・ミラベッリ新SDは現地時間4月23日、選手と話し合ったことを明かし、「彼の目からは残りたいとの希望が見て取れた」と、本人の希望が残留であると強調した。
延長交渉で障壁となるのが、事あるごとにミラン新経営陣にとって耳障りなコメントを発してきた敏腕エージェントで、ドンナルンマの代理人を務めるミーノ・ライオラの存在だ。ミラベッリSDも「難しいのはライオラとの話」と述べている。
25日付けのイタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』紙によると、ライオラは24日にミラノに立ち寄ったというが、ミランと話し合う時間はなかったそうだ。
同紙によれば、ミランとライオラは先週、電話で接触したが、サッカー界屈指の敏腕代理人は契約延長について、夏の終わりまで待つ可能性を示唆したという。
ライオラは新経営陣の本気度、つまり来シーズンに向けての補強を含めた戦略を見極めてから、決断を下す意向なのかもしれない。
これに対し、早期決着を望むクラブは、ドンナルンマにできる限りの待遇を用意する方針だ。
『ガゼッタ』紙によれば、契約期間はもちろん、イタリアで認められている最長の5年。年俸も現在の16万ユーロ(約2000万円)から、主将リッカルド・モントリーボの320万ユーロ(約3億8000万円)に匹敵する金額へと、約20倍のサラリーアップ!
それだけではなく、種々のボーナスも別途用意されており、その後の大幅な昇給プランも提示される予定だ。
さらにドンナルンマには、キャプテンマークまで託されるという。実現すれば、名門ミランで18歳という若い主将が誕生することとなる。
まさに破格の待遇だが、それでもドンナルンマの契約延長は一筋縄ではいかない様子だ。
『ガゼッタ』紙によると、ミランが提示する額の2倍以上となる750万ユーロ(約9億円)ものサラリーを用意しているクラブもあるというのだ。
ドンナルンマを狙うのは、マンチェスターの2クラブとレアル・マドリー、そしてユベントス。ただし、来シーズンから新守護神を迎え入れる覚悟の3クラブと比べ、ジャンルイジ・ブッフォンが健在のイタリア王者は、獲得の確率は下がるという。
最悪の場合、ミランは2018年の夏にフリーでドンナルンマを失いかねない。それゆえ、もし契約延長が望めないなら、移籍金が発生する期間で売却する可能性もあるだろう。『ガゼッタ紙』は、ドンナルンマの市場価格は5000万ユーロ(約60億円)と報じている。
ただ、新時代のクラブの象徴でもあるドンナルンマの慰留に失敗すれば、サポーターからの反感は避けられない。ミランの新経営陣は、発足早々に難しい舵取りを迫られている。
もちろん、ミラン新経営陣も2018年6月で契約満了となるドンナルンマの慰留を目指している。マッシミリアーノ・ミラベッリ新SDは現地時間4月23日、選手と話し合ったことを明かし、「彼の目からは残りたいとの希望が見て取れた」と、本人の希望が残留であると強調した。
延長交渉で障壁となるのが、事あるごとにミラン新経営陣にとって耳障りなコメントを発してきた敏腕エージェントで、ドンナルンマの代理人を務めるミーノ・ライオラの存在だ。ミラベッリSDも「難しいのはライオラとの話」と述べている。
25日付けのイタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』紙によると、ライオラは24日にミラノに立ち寄ったというが、ミランと話し合う時間はなかったそうだ。
同紙によれば、ミランとライオラは先週、電話で接触したが、サッカー界屈指の敏腕代理人は契約延長について、夏の終わりまで待つ可能性を示唆したという。
ライオラは新経営陣の本気度、つまり来シーズンに向けての補強を含めた戦略を見極めてから、決断を下す意向なのかもしれない。
これに対し、早期決着を望むクラブは、ドンナルンマにできる限りの待遇を用意する方針だ。
『ガゼッタ』紙によれば、契約期間はもちろん、イタリアで認められている最長の5年。年俸も現在の16万ユーロ(約2000万円)から、主将リッカルド・モントリーボの320万ユーロ(約3億8000万円)に匹敵する金額へと、約20倍のサラリーアップ!
それだけではなく、種々のボーナスも別途用意されており、その後の大幅な昇給プランも提示される予定だ。
さらにドンナルンマには、キャプテンマークまで託されるという。実現すれば、名門ミランで18歳という若い主将が誕生することとなる。
まさに破格の待遇だが、それでもドンナルンマの契約延長は一筋縄ではいかない様子だ。
『ガゼッタ』紙によると、ミランが提示する額の2倍以上となる750万ユーロ(約9億円)ものサラリーを用意しているクラブもあるというのだ。
ドンナルンマを狙うのは、マンチェスターの2クラブとレアル・マドリー、そしてユベントス。ただし、来シーズンから新守護神を迎え入れる覚悟の3クラブと比べ、ジャンルイジ・ブッフォンが健在のイタリア王者は、獲得の確率は下がるという。
最悪の場合、ミランは2018年の夏にフリーでドンナルンマを失いかねない。それゆえ、もし契約延長が望めないなら、移籍金が発生する期間で売却する可能性もあるだろう。『ガゼッタ紙』は、ドンナルンマの市場価格は5000万ユーロ(約60億円)と報じている。
ただ、新時代のクラブの象徴でもあるドンナルンマの慰留に失敗すれば、サポーターからの反感は避けられない。ミランの新経営陣は、発足早々に難しい舵取りを迫られている。