【横浜】「これからの事を考えれば…」中澤が広島戦の勝利を喜べない理由

カテゴリ:Jリーグ

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2017年04月17日

「打たせているわけじゃない。打たれちゃっているだけ」

ストイックな姿勢は相変わらず。自らの活躍で難敵を下したが、「満足せずに向上していきたい」と語る。写真:川本学

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[J1リーグ7節]広島 0-1 横浜/4月16日/Eスタ
 
 ご機嫌を伺うような質問は、すぐさま見抜く。「押し込まれていたが、慌てていなかったですよね?」と投げかけると、中澤佑二は一喝した。
 
「慌てていますよ! シュートを打たれているし、けっこう枠に飛ばされているからね」
 
 シュートの数は、横浜の9本に対し、広島は19本。2倍以上の数字が、守備陣としてどれだけ苦しめられたかを物語る。
 
「打たせているわけじゃない。打たれちゃっているだけ。良くない。本当はもっと良い形で終われれば良かったけど」
 
 とはいえ、内容よりも重視される勝点3は得た。それも自らのゴールで。開始早々の4分、天野純のFKを右足のボレーで合わせてネットを揺らす。その1点をDF陣の要として最後まで守り抜いた。
 
「今はチームとして結果を求めているので。結果だけを見れば良いと思いますけど」
 
 逆転されるより、追いつかれるより、勝利で終われるにこしたことはない。だが、中澤は「それで満足しちゃいけない」と気を引き締める。
 
「これからのチームのことを考えれば、もっともっと良い形でゲームを運びたい。それが強いチームになるためにやるべきこと。勝ったからこそ、満足せずに向上していきたい」
 
 試合を振り返れば「勝っただけ」。決勝点&無失点の活躍については「ラッキーでした」。
 
 ストイックな姿勢は相変わらずだ。敵地で難敵を下して掴んだ勝利に浮かれることなく、中澤はまた走り出す。
 
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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