バルセロナのブラジル代表FWネイマールの去就に関するニュースが絶えることはない。
 
　彼は昨年10月にバルセロナとの契約を2021年６月まで更新し、違約金（契約解除金）が１年目は２億ユーロ、２年目は２億2200万ユーロ、３年目は２億５千万ユーロと増加していくように設定されたことも、話題となったものである。
 
　しかし先日、イタリアの『トゥットスポルト』は「１億８千万ユーロの移籍金でチェルシーがバルセロナと同意」と報じた。一方、スペインの『スポルト』によると、マンチェスター・ユナイテッドはネイマールの獲得に２億ユーロを用意しているという。
 
　これらの信憑性の程度については現時点で判断のしようがないが、マンチェスター・Uのジョゼ・モウリーニョ監督は「全て推測だ」と一蹴。また、ネイマールの獲得について「不可能だ」とも語っている。（『ESPN』より）
 
「私は常に、客観的かつ現実的な見地で新戦力の獲得をクラブに求めている。そんな私からすれば、ネイマールを獲得してくれなどと頼むことは、途方もない話であり、笑止千万だ」
 
　その理由を、名将は以下のように挙げた。
 
「バルセロナはネイマールを失うわけにはいかないからだ。彼らには今、リオネル・メッシという絶対的な存在がいるものの、彼ももうすぐ30歳になる。バルセロナにとって、ネイマールはメッシの後継者であり、彼を失うことは、クラブの安泰を破壊することにもなる」
 
　昨シーズンはユベントスからポール・ポグバを１億ユーロ超という史上最高額で獲得したマンチェスター・Uだが、モウリーニョ監督は、この記録が更新される可能性は低いと見ているようだ。
 
　他にも、レアル・マドリー、パリ・サンジェルマンが獲得を狙っていると報じられたこともあるネイマール。たとえ、本人やバルセロナが否定しようとも、今後も移籍市場を賑わせることになりそうである。