ミランでベンチ生活が続く本田圭佑の日本代表招集が物議を醸しているが、イングランド代表でも同じような立場の選手が招集された。
 
　その選手は、マンチェスター・ユナイテッドの21歳の左SB、ルーク・ショー。開幕当初はスタメンで使われていたが、11月に股関節痛で戦列を離れると、そのままジョゼ・モウリーニョ監督の信頼を失い、復帰後はベンチにも入れない日々が続いている。
 
　３月４日の27節ボーンマス戦が、プレミアリーグでは約４か月ぶり、2017年に入ってから初めての出場で、カップ戦を合わせても１月以降の出場は２試合のみ、出場時間は160分だ。
 
　マンチェスター・Uでは構想外に近い扱いを受けているショーを、故障離脱中の左SBのレギュラー、ダニー・ローズ（トッテナム）の代役候補として選出したガレス・サウスゲイト監督の判断は、小さくない驚きを伴うものだった。
 
　その一方で、モロッコ代表のDFメディ・ベナティアは、所属するユベントスでの出場機会が限られていることを理由に代表招集を辞退して話題を呼んだ。
 
　また、今回のイングランド代表では、34歳のFWジャーメイン・デフォーが３年ぶり、27歳のMFジェイク・リバモアが５年ぶりの招集でサプライズを提供している。リバモアは2015年にコカイン使用で出場停止処分を受けた過去がある。
 
　３月22日の親善試合・ドイツ戦（アウェー）、26日のロシア・ワールドカップ予選・リトアニア戦（ホーム）に向けたイングランド代表メンバー26人は以下の通り。
 
　マンチェスター・Uのウェイン・ルーニー、トッテナムのハリー・ケインはともに怪我のために外れた。
 
GK
フレイザー・フォースター（サウサンプトン）
ジョー・ハート（トリノ）
トム・ヒートン（バーンリー）
 
DF
ライアン・バートランド（サウサンプトン）
ガリー・ケイヒル（チェルシー）
ナサニエル・クライン（リバプール）
フィル・ジョーンズ（マンチェスター・U）
マイケル・キーン（バーンリー）
ルーク・ショー（マンチェスター・U）
クリス・スモーリング（マンチェスター・U）
ジョン・ストーンズ（マンチェスター・C）
カイル・ウォーカー（トッテナム）
 
MF
デル・アリ（トッテナム）
ミハイル・アントニオ（ウェストハム）
ロス・バークリー（エバートン）
エリック・ダイアー（トッテナム）
アダム・ララーナ（リバプール）
ジェシー・リンガード（マンチェスター・U）
ジェイク・リバモア（WBA）
アレックス・チェンバレン（アーセナル）
ネイサン・レドモンド（サウサンプトン）
ラヒーム・スターリング（マンチェスター・C）
ジェームズ・ウォード＝プラウズ（サウサンプトン）
 
FW
ジャーメイン・デフォー（サンダーランド）
マーカス・ラッシュフォード（マンチェスター・U）
ジェイミー・ヴァーディー（レスター）